第10話 女の子たちとお昼ご飯?
「ん……」
俺は目を覚ます。
「なんでまた俺の布団にいるんだよ……」
布団を見ると俺の家に居候している3人がいた。
「亮……」
「亮君……」
「亮さん……だめっ……あっ……そんな強引に……!」
結衣はどんな夢見てんだよ……
「ほらお前ら起きろ~。学校だぞ」
俺は3人を起こす。
「んっ……」
まずは優里が目を擦りながら起きる。
「おはよう優里」
「おはよう……」
「まだ寝ぼけてるだろ?顔洗ってこい」
「は~い……」
本当に寝ぼけてるな……
「亮さ~ん」
「うわっ!結衣!?いつのまに!?」
いつ起きたのか結衣が俺に抱きついてくる。
「亮さ~んこのまま襲ってもいいんですよ?亮さんのあれも元気そうですし」
「それは朝だからしょうがないの!!」
「むにゃ……どうしたの……?っ!!結衣!!朝から亮君を襲わないの!!」
「亮さんから襲ってもらうんです!!」
「亮君はそんなことしないもん!」
「亮さんだって男の子ですから私の胸を押し付ければ理性なんか吹っ飛ぶはずです!!」
勝手に決めないでよ……
「あああああ!!」
「「「優里の声?」」」
急に下から優里の声が聞こえた。
なので俺たちは下に降りる。
「どうしたんだ?」
「ご飯が……」
「飯がどうしたんだよ?」
「ご飯炊くの忘れちゃった……」
「それってそんなに驚くことなのか?」
「だってご飯ないとお弁当作れないのよ!?」
「買って行けばいいじゃん」
「うっ……それもそうなんだけど……」
「なんかヤバイのか?」
「お金かかっちゃうな~って……」
「まあ1日くらいいいだろ」
それから俺たちはパンを食べて家を出る。
「購買で買いたいだと?」
「うん!」
「まあ好きにしな。俺はコンビニで買っていく」
俺は途中コンビニに寄って学校に向かう。
昼休み。
「亮!!なによあれ!!」
「亮君もしかして知ってたね!?」
「亮さん酷いです!!」
彰と一緒に昼飯を食っていた俺は3人に文句を言われていた。
多分購買の混雑で昼飯を買えなかったのだろう。
「コンビニで買わないお前らが悪い。ちなみにあげないからな?」
俺はそう言って昼飯を再開する。
「沢田さん達昼飯買えなかったの?俺のでよかったら分けるよ?」
「あっ!俺も!」
「俺も!」
男子達が3人に集まる。
「モテると得するんだな。そう思わないか彰?」
俺は3人から彰に視線をもどす。
すると……
そこには彰の姿はなかった。
「またいねえ……」
3人に集まっている男子達をよく見るとその中に彰の姿を確認できた。
それから午後の授業も終わり俺たちは下校する。
「この学校の男の子達って優しいのね~亮とは違って」
「亮君酷かった……」
「これはなにかしてもらわないと……」
「そうだぞ亮。お前も俺みたいに昼飯あげればこんなことにはならなかったんだぞ?」
「彰……」
「ってことでゲーセンにいかないか?」
「なにがどうなってそうなったんだよ……」
「ゲーセン!?」
「行ってみたい!」
「行くです!」
なぜか俺たちはゲーセンに行くことになった。
なにも起こらなきゃいいけど……




