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タイトルは面白そう『合言葉』

作者: NAar
掲載日:2025/12/14



「合言葉を決めよう!」

「どうしたいきなり。」


部活も引退して放課後残る生徒もいない教室の中、帰宅準備をしていた際に幼なじみのユイからの提案


「来年で高校卒業ぢゃん?だからその前にやっておくことってあるぢゃん」


「うん。全く話についていけないんだけど?」

少し小柄な彼女は俺の机の前の席に横向きで座りながらこっちを向かずに顔を隠して話す


「来年の卒業式の日にさ、私がヒロキに告白するからYESだったら全身で丸を作って俺も好きーって言って、NOだったらその場で全力土下座。」


「ん?え?待って。本当についていけてないんだけど?!」


「いや、ついてこい!」

「ついていけるかぁッ!!」


バシーンッ!と自分の鞄に突っ込みをいれた

いれずにはいられなかった

これからイベント目白押しなの知ってる?

イルミネーションやらシャンシャンシャンシャンジングルベー

受験生なのもあって現を抜かしていられない


実は自分も似たようなこと考えてて、卒業式に告白する予定だったんですが?

待って。確約?

両想いでハッピークリスマスなの?

ハッピーニューイヤーですか?


「おーい。」

下から除きこんでくるこの可愛い生き物どうした?

脳内会議がお祭り騒ぎで平常心を保つために鞄にしまった教科書と参考書を意味もなく入れ替えてみる


「…そ、それって…卒業式ぢゃなきゃ駄目なん?」

あー、上擦る。しっかりしろ、俺!


「ダメ」


いきなり片想いが終わりを告げようとしているからか、やけに心臓がうるさい


鞄の中の教科書は綺麗に揃え終えてしまった

いつも鞄の中の筆箱なんてどこにあるか分からないのに今はちゃんと横の隙間に収まってる


「なんで」


後はチャックを閉めるだけだが、チャックに指をかけた時、視界に入れないようにしていた彼女をほんの少しだけ入れてみる


「まだダメ」

手で顔を隠して指の隙間から目が合った時の彼女の顔は赤かった

「………」

勢いで鞄のチャックを閉めて、肩にかけた

ここに長居してはいけない


これ絶対、好きってバレるやつ。


「精々NOって言われないようにな!」

俺は足早に教室を出た


「え!嘘!一緒に帰ろうよ!」

「無理!」

後ろから追いかけくる彼女が可愛い


「合言葉は?ちゃんと覚えておいてよ?!」



そんなの出会った時から決まってるわ!

合言葉の使い方は間違ってるけどな!


読んいただきありがとうございました!

企画は 第7回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞 というもので、

「小説家になろう」に投稿された 指定キーワード入りの超短編(1000文字以内)のものです!


コメント、評価いただけたら嬉しいのでよろしくお願いいたします!


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