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青く短い春と夏

是非青春を楽しんで読んでください。

「最後の大会に向けて、頑張ろうぜ」

蒼が言った。

「そうだな」

こう応えるのは、今年が最後となる。

俺たちは、今年の夏、最後の大会を迎える。

「楽しみだな、絶対勝とうぜ」

直矢が俺たちの間を割いて、そう言った。

直矢はずっと努力していた。もちろん、俺らも練習してるけど、直矢の努力には敵わない。

バスケ部全員が手を合わせて向かって走ってきた、全国大会優勝、今年、悲願を達成する時だ。


大会前。俺たちは願い詰まった七夕を書いた。

「優勝できますように」とか、「報われるように」とか。蒼は「全国優勝」とだけ書いていた。直矢は

「彼女出来ますように」なんて書いてたっけ。

直矢は根は真面目な奴だけど、面白い奴でもあった。


いよいよ大会、今日は予選だ。

蒼、直矢、俺はアタッカーとなり、攻め続けた。

蒼から直矢へ繋ぎ、最後のレイアップは俺が決めた。

「ナイシュー!」と、声援が響く。

その後も、入れられ入れての繰り返しだったが、なんとか勝った。


その後も、準々決勝、準決勝など、勝利を収め、きたる最終戦、決勝へと足を進めた。

「俺らなら勝てるよな」

少し震えた声で、直矢は言う。

「大丈夫だって、俺らに負けはないぜ」

蒼が励ます。

「頑張ろうぜ、絶対勝てる」

俺も流れでそう言った。


決勝、最初の点は相手だった。

その後も攻められ、差は40点差となってしまった。

ホイッスルの音が高らかと鳴り響き、後半戦が始まった。俺らは前半戦がなかったことのように攻め続けた。

だけど、残り五分で20点差、絶望的だった。

チーム全体が重い雰囲気になっていたその時、マネージャーが叫ぶ。

「私達、勝つためにここに居るんでしょ!そんな空気じゃ、勝てるものも勝てないよ!」

俺らの目に光が宿り、心に炎が灯る。

「やってやろうじゃねえか!」

「俺らなら絶対に!」

「先にあるものを掴める!」

俺らの流れが変わった。まるで別人のように。

残り五分の中、俺らは心を固め、点を入れた。

それはもう、不利などではなく、有利な状況へと。


「ピーーーー!」 ホイッスルが響く。

結果は、70対74

俺たちの勝利だ。

全員が声を上げる。それは闇ではなく、光のような。

黄色い声が響いた。

終わった後、マネージャーは俺らに抱きついてきた。

「やったね!」なんて、そんな言葉を。

「ありがとうございます」

蒼はそう応え、直矢は

「抱きついてくるなんて、俺にも彼女出来たわ」

笑いながら冗談を言う。

「もー!」

マネージャーが笑い、俺らも笑った。

「これからは勉強頑張んないとな」

俺がそう言うと、直矢と蒼は打ち合わせでもしたかのように、「めんどくせー」と声を揃えて言う。

その言葉で、さらにみんな笑顔になった。

最後の大会に優勝し、俺らは有頂天だったんだ。

晴れ晴れとした天、地面照らす太陽の中、俺らの春は過ぎて、夏が始まった合図がした。

どうでしたか?

あげものとしての二作品目、楽しんでもらえたら嬉しいです

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