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同愛  作者: flight.
1/1

-do-ai-

ある都会のホテルにて俺はある人にこう言われた。

「馬鹿な真似はやめろ、目を覚ませ」

俺は即答だった。

「嫌だね、俺はありのままの恋愛をするんだ」

と強気で告げた。

「……そうか。けど俺を巻き添えにしないでくれ、もう既婚者なんだ、俺は」

「…巻き込まないよ、東也さんは……、…多分…」


数週間後。

「夜、英語の予習してたんだなー」

「当たり前」

俺は静橋夜。ごく普通の中学男子。だが中身は違う。

誰にも言えない俺だけの秘密がある。

自分はバイセクシャルだ。

バイセクシャルとは男も女も、男女問わず愛せる人間だ。

そんな事をこの友人が聞いたら絶望するかもしれない。

俺にとって唯一の幼なじみだった。

「夜ったらついこないだまで英語苦手だったのに、急にどうしたんだよ」

赤咲時馬、夜の幼なじみ。

「あ」

不意に教室の壁にかけられた時計を見る。

「ごめん、俺ちょっと行かなくちゃならないんだ」

と言い残し、教室を出て走り出す。

「えっ、ちょっ…、また今日もかよ!?」

小走りで時馬が追いかけてくる。

「悪い!本当に行かなくちゃ駄目なんだよ!」

階段を駆けおり、上履きから靴に履き替え、ダッシュで向かった。

前行った、あのホテルだ。

あの人と約束していた。

俺が誘った。ちょっと話したい事がある、って。

ホテルに着き、ルームキーをインフォメーションで受けとり、部屋へ向かった。

鍵が掛けてある。

よかった、間に合ったんだ、とホッと胸を撫で下ろす。

と、安心している場合ではない。

こんな所、学校の一人にでも見つかったらどうなるだろうか。

急いでポケットからルームキーを手にとり、ドアを開け、鍵を閉める。

「……ふう」

ベッドに体を寝かせ、しばらくくつろいでいた。

するとドアのノックが部屋に鳴り響いた。

「はいはい」

ベッドから体を起こし、ドアの穴から外を覗く。

……東也さん。

俺は鍵を開けた。

「悪い、遅れた」

「いいよ、上がって」

東也さんはごく普通のサラリーマンだ。

凄く頭が良く、夜も最近苦手な英語を教えてもらっていた。

東也さんと夜は、ベッドの横の椅子に腰掛けた。

「それで話はなんだ?」

「あの」

と言った途端、プルルルと電子音がなった。

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