六眼シンシャ、バンブルビーアイの超能力
「あればバンブルビーアイじゃないか。きっと、オレたちを消しにきたはずだ。ヤバいことになった」
「オレはすぐにばぁばをコピーするぜ」
「それで騙し切れるかな? 六眼シンシャは伊達じゃない。すぐにバレてしまうぞ」
「じゃあ、どうすればいいんだよ」
「戦うほかはない」
「どのようにして?」
「お前がバンブルビーアイに触れて奴に化けるんだ。それを見て驚いている間に、オレが黄金のナイフで刺す。こういう計画だ」
「分かった。怖いけどやってみよう」
コピーマンは速攻で攻めた。
走って近寄り、バンブルビーアイに触ってすぐに逃げた。
「やったぞ」アンドレは小さく叫んだ。
見ると二体のバンブルビーアイが立っている。
(逃げた方、すなわち遠くにいる方がコピーマンだ。これは間違いない。そして、そのコピーマンを見て背を向けている方がバンブルビーアイだ。これも間違いない! よし、取ったぞ)
アンドレは、バンブルビーアイの背中に黄金のナイフを突き刺した。
バンブルビーアイは「うおおおお」と叫んでしぼんで行った。
しかし、しぼんで行ったのはコピーマンだった。
その証拠に、素に戻ったコピーマンのしぼんだ体が道に横たわっている。
「なぜだ!」アンドレは叫んだ。
バンブルビーアイは笑っていた。
「バカめ、コピーマンは操られて瞬時にオレと入れ替わったのさ。これが六眼シンシャの力だ。オレを甘く見過ぎたようだな」
(ううう、こんなにヤバイ能力だったのか)
アンドレはもう終わりだと諦めかけたその時、「面白い能力だな」という声が聞こえた。
声の主はかまいたちだった。
そばに灰坊主がついている。
「オレたちの庭で勝手なことをする奴はゆるせねぇ」
そういうとたちまちつむじ風が起こり、砂塵が舞い上がる、そこに灰坊主が灰と汁を混ぜた。
細かい粒子と粘着質の粒子がバンブルビーアイを襲うが、そのような物理攻撃は全く通用しない。
粒子がまったく当たらないのだ。
「六眼シンシャの力をなめてもらっては困るぜ。眼から放射される光線が粒子など軽く吹っ飛ばせるからな。全ての攻撃はオレには無力だ」
(げげげ、なんてこった! では、オレがナイフを投げてもまったく当たらないということか。は、反則だろう、そんな能力は)
あやかと有一郎は牛鬼婆村で巻き起こる異様な妖気を既に察知しており、バンブルビーアイの戦闘能力のすべてを透視していた。有一郎は言った。「とんでもない能力ですね、物理攻撃がまったく意味をなしていない」
「使徒の能力はだいたい、そういう系よね。ということは魔王もきっとそうだわ。だから、使徒の戦い方、とくにこの幹部使徒との戦い方を知ることは重要よ」「そうだね、ところで奴の目は六眼シンシャなら、六つついているはずだけど、両眼以外の他の四つはどこについているのでしょうね」
「詳しくは分からないけど、まず、おちんちんについていないことだけは分かるわ」有一郎は思わずドキッとした。(あやかちゃんがおちんちんなんて……いうとは思わなかった)「た、確かに、ちんちんにはついてないでしょうね」(ていうか、そこについていて何の意味があるのか、パンツとズボンにダブルでガードされているというのに)。
「頭のてっぺんにもついていないんじゃない」と有一郎が言った。「そうよね、ついていないと思うわ。だって、上を見たってしょうがないもの」「そうでしょう。ということは上から攻めるのはありかも。僕は地上からゆくけど、あやかちゃんは一反木綿に乗って、上から攻めた方がいいかも。どう思う?」。
「それっていい案かもしれないわ。でも、コピーマンが一瞬で操られたように、彼の目は危険だわ。操られないように、空間弾烈を連発して高速移動するのがお勧めよ」「了解」「それとね、親指を使って黒子魂没滅を投げるのもいいかも」「親指で眉間に撃ち込んだ黒子魂没滅を投げる?」「そうよ、それと邪眼念通ね。目には目、歯には歯よ」。
こうして地上からの攻撃は有一郎一人が担うようになった。しかし、バンブルビーアイの残り四つの目はどこについているのか。一つは第三の眼があると言われている眉間だろう。第二と第三は手のひらか手の甲だろう。ここも目があると使いやすい。では、最後の一つはどこだ。
多分、チャクラが絡んでいるはずだ。第一のチャクラは会陰、肛門と性器の間だから、ここではないはずだ。第二のチャクラは臍下丹田、ここも衣服で覆われているからちがうだろう。第三のチャクラはおへそのあたりだから、ここも違う。
第四のチャクラは胸、第五のチャクラは喉、第六のチャクラは眉間、第七のチャクラは頭頂部。こうして考えると第四番目の目は、衣服で隠されていない喉だろう。まさか、後方を攻撃、防御するために首の後ろの盆の窪に隠されているなんてことはないだろうな。よし、これで敵の強みと弱みを分析できた。後は、実践を通して確認するだけだ。




