赤い青春
掲載日:2024/06/30
夏が来たら海へ行かないといけないんだ!
俺の名前は厚井戸青春! 高校2年! 青春真っ只中だ!
海は真っ赤なブルーだ!
やがて夕陽に照らされてもっと赤くなるだろう!
俺の心は燃えている! ゆえに俺の目に映るものはなんでも赤いのだ!
俺は走る! あの海のむこうをめがけて!
「サーーーー!!!」
卓球のように叫びながら、帰宅部の俺が走っていく!
周りからはさぞかし暑苦しく見られていることだろうが構わんッ!
ここで、これだけ、目立っていれば、声をかけてくる女の子もいるはずだッ!
さぁ、かけてこいッ! かわいいその声をッ! へこむ毎日を取り戻すのだッ! この、熱い日々でッ!
どんッ!!
ぶつかったッ!
走っていたらぶつかった! きっとこれが出会いのはじまりになる! 相手はどんな女の子なんだッ!?
「おーい……おーい……」
「……おい、にーちゃん。人にぶつかっといて挨拶もなしかい……?」
年上のお兄さん二人組だったッ!
ガラが悪いぞッ!
やばいッ!
コイツはなんだかやばいッ!
そして俺の青春は、真っ赤に染まったのだった。




