「ダンスは苦手?」と陛下は聞いた
病気で死んでしまったはずが、気づくと「アデリア王国」なる国へ召喚されていた私。しかも王国の伝承に従って国王陛下と結婚することになる。結婚式まではたった3ヶ月。大慌てでお妃教育をこなす私だけど、ここに来て大問題が……ダンスが踊れないのだ。一月半後には婚約披露の舞踏会なのにどうすれば!? そう困り果てる私に「ダンスは苦手か?」と練習相手を買って出てくれたのはほかでもない陛下だった。しかも陛下の手ほどきはとっても上手で優しくてーーこれは無表情で怖そうに見えるけど、本当は優しい陛下と私が結婚するまでのお話。