クセが強いラーメンと人の味
このラーメンなんてクセが強いの?
「上手いのか、まずいのか」よくわからない。
そんな体験をしたことがあるはずです。
ラーメンの味のようにあの人なんてクセが強いの?
と思う人に出会ったことがあるでしょう。
「優しい人なのか、怒っているのか、はたまた可愛い子ぶっているのか」よくわからない。
まるで、ラーメンの味のようにわたしたち一人ずつは味がある。
私の出会った、強烈なラーメン屋の店長のお話をしていきます。
「すすすす、すすすす。ああ〜うめぇ、この酸っぱさと辛さがくせになる」
店内にある昔ながらのフィギュアから声が聞こえてきた。
「おらぁ、ありがとう。おまたせみんな、どうぞいらっしゃいませ。おーきに。おぁらー」
なんや、その掛け声。店長のクセ強すぎ、みんなを喜ばせたいようだが、優しい声と野太い声が木霊しる。
そして、手を合わせ感謝している。
この人、面白いがなんか変。
けど、嫌いじゃない。
ああ、ラーメンも人も味がある。
クセがある。クセのない人でさえ、クセがある。
クセがないという、クセがある。
「おぁらー」とまた叫ぶ店長。
これはこれでありなんだ。
私は、ラーメンを食いに来たのか、人の味を食いに来たのかわからなくなった。
「おぁらーーーーー」
ごちそうさまでした。