2ページ目 今までの日常からこれからの非日常?
どうやら旅人が言うには、この世界は神界、魔界、そして俺たち人間と動物等の生物が暮らす人間界に別れている。そしてこいつはその3つの世界を旅しているらしい。
どうやらさっきの奴は人間界とは違う世界での、何やら旅人の命を狙っているみたいだ。
そして、俺たちのことを旅人の仲間だと勘違いをし、殺そうとした。
まぁ、そんなとこだ。
「…そんな馬鹿げた話、信じられるはず無いだろ!しかもなんかベタだ!ベタ過ぎる!」
俺は言う
「へー、そうなんだー」
「納得するなよ凛歌!
って頭から煙が!?ショートしてるのか!?お前は機械仕掛けのロボットなのか!?」
「…まぁ、信じるも信じないも、お前たち次第だ。……じゃあな」
そして旅人は去って行った……謎を残して
***
バサッ
「うーん、気持ちいい朝だ!」
俺はベッドから起き上がる
「……あれ?そういえば昨日のは何だったんだ?そうか、夢か」
俺は一人で勝手に納得して、とっとと制服に着替えて、朝食の準備に取りかかる
バタッ
俺が朝食の準備をしているところで玄関のドアが開く
「おはよー鈴音!」
「お、凛歌か。今日は早いな」
凛歌と俺の家は隣通しだ。ちなみに俺も凛歌も親を亡くしている…それからは、よく凛歌が俺の家に来る。ちなみに朝、昼または弁当、夜の飯は日によって交代で作るようにし、何故かいつも俺の家で二人で食べる
まぁ、俺は別にいいけどな
「ごちそうさま」
俺は食べ終える
うぅ…何故か未だにズキズキ痛む…読者の視線パワーすげぇ!
「…さて凛歌、とっとと学校行くか」
「うん!」
って何故か読者の視線パワーが増したような気が…
そして何故か『幼なじみの女の子と一緒に登校するなんて羨ましい!』とか言う幻聴が聞こえる…
ぐはっ!今度は耳がいてぇ!
「だ、大丈夫?」
おぉ凛歌よ…俺を心配してくれているのか?
…だが、俺はもう駄目みたいだ…勇者凛歌よ今こそ聖剣デストロイ(なにその名前!?)を取って立ち上がるのだぁ!
……とりあえず今のは気にしない気にしない。そんな事を思った俺自身を自己嫌悪する
「そういえば昨日のは何だったんだろうね?」
今、俺たち二人はいつもの通学路を歩いている
「…夢じゃないのか?」
「ふーん…そうだったんだ」
よし、納得したみたいだ。
…あれ?凛歌ももしかしたら俺と同じ夢みてたのか?すげぇ偶然だ!
…ってそんなことないか。きっと俺と違う夢だ。凛歌は天然な一面があるからなぁ…
そして俺たちは曲がり角を曲がる…って
「ぶはぁ!」
「ってどうしたの!?…え?」
どうやら凛歌も気付いたみたいだ
「…また会ったな…」
そう、曲がり角に見えるとある空き地で、昨日会ったのかどうか良く分からないが、旅人がテントを張って、焚き火をしてた。そして手にはハンバーガーを持っている…何故相変わらずハンバーガーなんだ…
って昨日のはやっぱ夢じゃない?やっぱりそうなのか?
でもまぁとりあえず…
「おい、凛歌。行くぞ」
「う、うん…」
学校に遅刻するような気がするし、俺たちは逃げるように去っていく……
出来るなら関わりたくないしな
***
「おい、鈴音」
「何だ?聖鳴」
ここは学校である。今は昼休みだ。
今俺に話しかけてきた男は豊満聖鳴。外見はさっぱりした短めの黒髪をして、かなりの男らしいイケメンである。また俺の数少ない友人である。ちなみに俺の友人と呼べるような人物は10人もいない…
ちなみにこいつの性格は…
「凛歌とどれくらいまで行ったんだ?」
「ぶはぁっ!」
…とまぁこんな感じの性欲旺盛な男だ…
「ど、どこにもいってないに決まってるだろ!」
「えー、嘘だろぅ?」
「嘘じゃねぇ!」
「ちっ、つまんねぇの。今度合成写真でもばら蒔いてやるか」
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
「ぐはあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
俺が放った左アッパーで聖鳴は吹き飛んでいった
全く…アイツは…また読者に誤解されるところだったぜ
ってもしかしたらもう遅い?
「うぅ…酷いじゃねぇか…鈴音…」
「ふお!?もう立ち上がってきやがった…殺る気の拳だったのに…」
「って俺を殺すつもりだったのか!?」
「イエスと言ったら?」
「ごめんなさい!」
全く…相変わらずこいつは中学の時からうるさいやつだ…
こいつにも昨日のことを言うべきか?
いや、やっぱりやめとこう…ネタにされると困る
***
「ふあぁぁぁ良く寝たー」
「って相変わらず授業中寝てたんだね」
「仕方ねーだろ。寝みぃんだから」
やはりまたしても放課後、下校最中
って確か俺たちは今朝ここら辺で…
「…旅人。久しぶりだな」
「あぁそうだな……リズミア」
やっぱり居たかよ
そこには旅人と…もう一人。男がいた。顔は何というか…整った顔立ちの美男子だ……茶髪は長く、服装はごく普通
「いつ人間界に戻って来てたんだよオイ」
「…つい先日だ。それにしても随分とここ(人間界)も変わったな…」
「あぁ…確かにな。後、こんな所でテント張るなよ」
「…駄目なのか?」
「駄目に決まっている!ってお前は戻ってきたばかりで良く分からないか…とにかく駄目なんだよ!今の世の中ではな」
「……そうか」
そこで見たのは、今朝の旅人が何者かと話してあるシーンだった
俺は道で立ち止まって傍観する…
「あの…これは一体…どういうことですか?」
って凛歌ぁぁぁ!!!話しかけるなぁぁぁ!!!!!
「何?こいつの知り合いか?」
「あ…はい、そうです。一応」
答えるなよ!凛歌!
「じゃあ…悪いが…こいつを居候させてやってくれないか?」
「……へ?」
俺がすっとんきょうな声をあげる
「………えぇと……良いよ」
「ってOKするなよ凛歌!それにお前は何だ!?初対面の人にそんなこと聞くなんて非常識過ぎる!」
「だって…もう襲われたんだろ?」
「!?」
こ、こいつは一体…何故それを知っているんだ?
「ふいー…自分の名前はリズミア。一応こいつ…旅人の知り合いだ。どうせこれからも襲われるだろうしこいつが近くにいた方がいいだろ?ちなみに今のは旅人から聞いた話だ」
「…はぁ!?また襲われるってどうゆうこと!?」
「…その言葉の通りだ。まぁとりあえずこいつを居候させてくれ。頼む」
「うん、いいよ」
「ってまたしてもちょっと待てぃ!凛歌!」
「えー!?どっち道この旅人とか言う人、その内保健所に連れていかれるよ!?」
「こいつは犬か猫なのかぁ!?」
「…すまない。話に全く着いていけない」
すると、旅人が言った
そう言えば、この人…さっきからずっと喋ってなかったなぁ…
「で、マジでどうするんだ?」
「この人はうちで……でも、うち狭いしどうしよ…」
凛歌が困った顔をしている………………はぁ……
「……はぁ、仕方がねぇなぁ。うちに止めてやるよ。うち無駄に広いし」
「…あ、ありがとう!」
ってその反応を見ると、このリズミアという野郎は俺を全く信用してなかったなぁ。この野郎!
でもな…まぁ、凛歌の家に男を入れるわけにはいかないからな…
「うん、やっぱりそれが一番良いよ」
おっ、凛歌。そう言ってくれるのか…てかやっぱりってオイ
「……で話しはどうなったのですか?」
「えぇと、貴方はうちに居候することになったぜ」
「あ、ありがとう。お嬢さん」
「って俺はお嬢さんじゃねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
とてつもなく大きな叫びが街中に響いた
鈴音「何でこんなことになったのやら…」
おいおい、鈴音ちゃん。お前の責任だろ?
鈴音「…『ちゃん』じゃねぇ。俺はこんな顔でも男だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」