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19ページ目 記憶改変と十字架の火刑

更新遅れてごめんなさい!!!最近スランプでして…どうか許して下さい!これからは執筆ペースを上げていきます

あ、後8ページ目を改訂しました…

〈鈴音視点〉



「う、うーん……」


俺は目を覚ます。


「あ、鈴音ぇ……」


すると、目の前に見えたのは凛歌の心配そうな顔だった。


「全く、突然気絶したから事後処理が大変だったぞ」


リズミアの声が聞こえた。

起き上がって周りを見渡すと皆がいる。どうやら俺は倒れて寝ていたみたいだ。


「なんや。そんな起き方じゃあつまらんわ!」


「でも大丈夫そうでよかったよ。こういうのは倒れた時の地面に頭をぶつけたダメージのほうが深刻だからね」


次は魅麗と響の声。

……………………あれ?ちょっと待てよ。状況整理が出来ねぇ。記憶が曖昧で尚且つ頭がぼーとしている。こりゃあ一体どうなってるんだ?


「あぁ、状況理解が出来ないみたいだな………まぁ一言で言うと、お前はすっ転んで山道を転がり落ちたらしい。それで今ここは山の頂上、目的地だ」


リズミアの状況説明

すっ転んでって……どんだけドジなんだよ俺!?

…ってあれ?ちょっと引っかかる言葉が…


「……らしい?」


「あぁ、それは自分もお前を運んできてくれた女の子から聞いた話だからな。確かその女の子の名前は……夢音って言ったか。珍しいウェーブがかった赤い髪で、多少ボーイッシュな感じだった」


夢音?

…………あれ?どこかで聞いたような……………あぁ、そうだ。ついさっきこの山で『友達』になった人だ。こんな事を忘れるなよ俺!友達付き合いも大事だからな!


「っと噂をすれば来たな」

「鈴音君の様子は大丈夫?って目が覚めたようだね。良かったよ」


向こうから来た女の子の声で俺は振り向く

するとこっちに向かって歩いて来ている赤い髪の女の子が見えた。

名前は……………夢音。今日友達になった人だ

あー畜生!記憶が曖昧だ!今一瞬、名前が何故かまるで思い出せなかったぞ!

うーん、ちょっと記憶を整理してみるか

俺たちは学校の遠足で山に登っている最中、旅人が道無き道を行くという悪魔でもビックリするであろうくらい馬鹿な行動をして、行方不明…ってかあの場合は迷子と言えば正解か?

と、とにかくそんな状況になる。

うん。ここまでははっきりと思い出せる。その後の記憶が何だか途切れ途切れだ

…えぇとリズミアが『一人で』旅人を捜しに行った後……そうそう、俺たちは夢音と会ったんだ。同じ学校だって事で驚いて、その後視界がひっくり返って………………って俺が気絶したのはここかぁっ!

で、今に至ると。そういう事かよ………………………………………………………………………ん?あれ?なんだ?何だか違和感があるような……この記憶、間違っていないはずだよな?


「鈴音君?大丈夫?意識はある?」


「ってうおたぁっ!?」


夢音の声で俺は意識の世界から戻ってくる……………そして気づいたら夢音の顔が俺の目と鼻の先に……俺は飛び上がり即効後ろへと退く。

畜生!どこかの誰かさん。俺を決してヘタレだなんて言わないで!

仕方がないじゃねぇか!気づいたら、可愛い顔が目の前にあったんだから!

確かに一般男子にとってはなんとも嬉しいシチュエーションだったけど!でもこの場合、俺に何をしろっていうんだよ!?今みたいに後ろに下がるくらいしか出来ないだろ!?

へ?やっぱりヘタレ?

………あぁはいそうですよヘタレで悪かったですねコンチキショー!


「…鈴音…その様子だと大丈夫みたいだね」


凛歌が半ば呆れたように言う


「さて、皆揃ったことだしここからは自由行動だ。一応言っとくが、危険な事はするなよ。めんどくさいし」


と、一拍子のち、そうリズミアの言った『じゃあもう教師するなよ!?』とツッコミたくなるような台詞で自由時間になった



〔数十分前〕



「……………記憶改変」


赤い髪をした女……夢音は女みたいな顔をした男……槍館鈴音の首を片手で掴み持ち上げ、そう唱える。

どさっ

そんな音がした。鈴音が地面に倒れた音だ。


「……全くお前ハ……『友達』を待たせていルのでは無かったカ?」


すると、空間を切り裂き、一人の仮面をした、独特の喋り方をする男が夢音の前に現れた。


「ははは、それは本当だよ。…友達…『旧友』さ」


「全く…お前の考えてル事は理解出来ないナ…………そのオンナオトコに記憶改変なんてして何の意味があるんだカ………そいつ、旅人を匿ってるだけデ一般人だゾ?


「一般人?うーん…………まぁ、確かにそうかな?

………………でも、この世界には変な関係があってね…」


「すまン。学の無い僕にハ理解出来そうにも無イ」


「…じゃあやっぱり高校に入れば?理事長と契約してるからいつでも入れるよ?」


「断ル。中学生の問題も出来なイ僕にはきっト頭がパンクして破裂すル自信がある」


「大丈夫だよ。破裂しても直すから」

「…………そ、そういえバ!ここに居たもう一人はどうしタ?」


「あぁ…武士子ちゃんの事?彼女なら鈴音君や他のみんなと同じく記憶改変して、とりあえず世界を飛ばしておいたよ。鈴音君が目覚める頃には何の違和感も無く突然現れるんじゃないかな?多分ね」


「多分っテ……もし失敗したラどうなるト思ってるんダ?」


「まず99%くらいの確率で彼女は死ぬね、そうなったらあの理事長が黙ってないだろうし、ほぼ間違いなくうちの組織は消滅するね」


「………絶対失敗するなヨ?まぁお前の事だかラ大丈夫だと思うけド」


「ははっ。手順は完璧だし…問題は無…………おや?来たみたいだね」


「夢音。お前の仕業か…」


夢音がそう言うと同時に、茂みの奥の方から一人……現れた。そいつは、男のような外見をしているが、女だ。


「やぁ、久しぶりだね。リズミア…ちゃん」


「『ちゃん』は止めろ。『ちゃん』は。虫酸が走る」


二人はお互いの顔を知っているらしい。因縁の敵………というよりはむしろ、お互いを認め合ったライバルのように見える


「……と、単刀直入に聞こうか。何が目的だ?」


リズミアが尋ねる


「さぁね?」


「…………………」


リズミアはちょっと頭を押さえてから言う


「全く…お前はいつもそうだ。

目的があるかのように見えてまるで何も目的なんて無かったり、目的なんて無いように見えて推敲な計画を組み立てていたりな…

…いくらお前に問い詰めても仕方が無いし、意味も無い。理事長の方には連絡はしないでおくからとっとと用件は済まそうか。めんどくさいけど」


「用件?用件ってなんだい?」


「こいつの後始末だ」


リズミアが夢音たちの方に向けたのは、人の形をした赤い肉塊………正確には、つい30分前までは普通に生きて喋っていた男の残骸……だ。

名前は確か、影と言ったかシャドウと言ったか


「どうやらこいつは火葬が良いだとかほざいていたが、どうすればいい?お前らに引き渡せばいいのか?」


「わざわざ尋ねてくるなんて、律儀だね。どうせ答えは分かってるくせに。

まぁ…君の予想通りにして良いよ。こちらとしても手間が無いから助かるし」


「そちらにとっては小指一本動かすくらいの手間だろ?

まぁ関係無いか。これが終わったら用件はもう無いからそちらも適当に撤収しろ。特に夢音はこの学校の生徒だし、ちゃんと遠足に来てくんないとめんどくさい事になるんだ」


リズミアはそう言い終わると同時に、その生暖かい、まだ腐臭も漂ってない血だらけの肉塊を上空へと放り投げて


「燃え消えろ。十字架の火刑クルス・オブ・ラストフレイム


リズミアはそう言うと、右手を上空に挙げ、腕を十字を描くように振るう

その瞬間………投げられた肉塊から炎が吹き出た。その炎は広がり、肉塊を交差点として、十字架のような形を成す

ゴオォォッ!!!そんな効果音が聞こえる

とてつもない熱気。それはこの炎がどれほどの高温なのかを示している。

必然………その肉塊は焼けたり真っ黒焦げなんてレベルでは無い。骨すら残らず……灰……いや、その灰すらも消え去り、その肉塊の全てが消えた。


「……やれやれ、酷いね君は。人間らしく、死なせて欲しいって要望もあったんじゃないかな?」


夢音が言う


「十字架で炎に包まれて死ぬ……いかにも人間らしい死に方じゃないか」


「やり過ぎだよ…いくら何でも灰すら残らないなんて、どこが人間らしい死に方なのかな?せめて遺骨は残しておくべきなんじゃない」


「………面倒臭い」


最後にリズミアはこう呟いた

その後、彼らはその場から消えた

とりあえず次回か次次回でコメディーに戻る…はずです


鳥本「ふむ、それにしても俺の出番が無いな」


お前は良いじゃないか。感想欄や、本編中にも重要そうなポジションで名前が出てるし


緑「私たちの事は忘れてませんか?」


メルモフ「もふー!」


あ、忘れてた。でもゴメン。やっぱり暫く出番無いぐはあぁぁぁっ!!!(作者吹き飛ばされる

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