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17ページ目 春の遠足でバトル展開?〈中編〉

普段の旅人日誌を期待されてる方…どうも申し訳ございません!今回の話は色々と異色の話であります。

はっきり言うとグロ描写もありの、鈴音の一人称ですらシリアス風味のシリアス気味な話です!

しかも今回の話は文章うんぬんが多少、納得いきませんでしたし…

どうか、こんな小説でもご恩赦をお願い致します!見捨てないで下さい!では本編をどうぞ!

「ふう…まさか熊なんてものが山に居るとは予想外だ」


「それにしてもいきなり何やったんや…死ぬかと思ったで…」


えぇと、前回は登場しなかったような気がする鈴音です

とりあえず今の状況を整理してみよう。

まず地面にひれ伏して倒れている熊。手をハンカチで拭いているリズミア。熊を食べようとしている武士子。それを止める聖鳴と凛歌。何が起きたか非常に訳が分からないでいる魅麗と響。

そりゃそうだ。端からみると、何が起きたか分からないだろう…何故こんな状況になっているのか。それを説明するのは難しい。何せいきなり熊が倒れたのだから。

でも、俺の目は捉えていた。リズミアが一瞬で熊に飛びかかり、熊の顔面に一発ぶちかました後に元の位置に何事もなかったかのように戻ったことを。その後に熊は倒れた

……………何故熊に触れた場所は足のはずなのに手を拭いているのか、俺はよく分からない。てか拭く必要は無いと思う。

それにしてもリズミア………前に旅人がかなり強いと話していたが、事実らしい。本当に強ぇ。


「さて、自分はちょっと用事が出来た。旅人探しは自分……先生に任して、他の皆と合流してくれ」


そしてリズミアが唐突に言う

いきなり何だよそれは!?それに熊だって出たんだぞ!?無責任過ぎる!

………待てよ。もしかしたら何か考えでもあるのか?そもそも、さっき熊を倒す前は何やら考えていた。しかもリズミアは旅人の旧友だし、何か知ってるのかも…

だったら……


「へ?何やそれ!?探すのを手伝ってくれだとか言っておいてそれはあんまりなような気がするで………」


すると魅麗が言う。まぁ当然の反応だろう。どうしようか…………リズミアが帰っといてくれと言った限りじゃあ、俺達は邪魔者以外の何者でも無いだろう。


「………仕方がない…か」


「へ?仕方がないって一体…………ってえぇ!?」


すると、リズミアがそう言った途端に何故か俺以外の奴らが……倒れていた。

「取り敢えずそいつらを連れて戻っといてくれ。なに。心配はいらない。まぁ前後の記憶がちょっと失われたかもしれないが…そのくらいだ」


「ってお前一体何したんだよ!?」


「ちょっと薬品を打ちこんだだけだ。早く連れて行け」


薬品を打ちこんだだけって……今度は全く見えなかった。コイツ…一体どんだけ速いんだ


「てか俺一人で全員持てるはずないだろ!?」


「誰がお前一人と言った」


「私もいるッスよ!」


「って武士子ぉ!?」


俺とリズミアの間に割り込んできたのは…鳴海武士子。彼女であった。

…………おいおい………どうなってんだよこりゃあ……………もう一体何がなんやら…俺の頭じゃあ理解出来ない。一体何故リズミアは俺たちに帰れと言うんだ?なんで武士子は今の状況に疑問を持たないんだ?なんで武士子が残ったんだ?なんでだ?一体どういう事だ?

………………………………………………………………………………………俺の頭はショートした


***


「さてと、二人は行ったか………そこにいるのだろ?出てこい」


「えぇと、取り敢えずバレてるようなので出ますよ」


リズミアがそう言うと同時に辺りにある木々や雲の『影』の一部が結集し、一つの人形を形成する。

それは黒髮黒目の純日本人的な容姿をし、両肩の所から肌を出すような青と赤の特殊な服を着た…男だった


「…えぇと、ここはひとまず。バトル開始と言うべきでしょうかね?」


「さぁ…?でもバトル開始の前に会話を入れた方が定番だと思うな」


男の疑問にリズミアが答える


「じゃあ一体何を話しましょうかね?僕は特に話すことなど無いのですが…」


「なら、ここは流れ的にもこう聞こうか。

お前らの目的は何だ?」


「…そりゃあまぁ普通に言いませんよ。って正確には答えることが不可能ですからね…何も聞いてませんから。

とりあえず暴れてこいと言われただけです…………さて、とりあえずここは自己紹介に入るべき所ですね。

僕の名前は(シャドウ。黒と書いてシャドウと読みます。決して影と書くのではありませんよ?」


「これはまた…中二病くさい名前だ」


「仕方が無いでしょ。名付けたのは僕じゃなくて僕の育ての親なんですからね…………さて、会話パートはここら辺でやめといてバトルパートにでも入りましょうか…ってあれぇ!?」


すると、男がそこまで言った所で男の身体中から……………………………………血が吹き出した

ブシャアァァァ!

血液は皮膚を突き破り、まさしく身体中から吹き出ている。腕からも、足からも、目玉からも、首からも………男の足元には血液の水溜まりができるばかり。


「あいにくだが、自分は旅人のように手加減出来ない」


「……酷いですね。こんな遥かに王道とは違う、邪道を選ぶだなんて…僕の口から何も言えなく前に聞いておきますけど、どうやったんです…?」

男は何かを悟ったかのように、言葉を発する。しかし、その声はかすれかすれで、さらに口を動かしてるのかどうかすら、血だらけのために分からない。


「邪道で結構。というか自分には邪道が一番似合ってる……王道なんてつまらない。邪道こそ…最高だ。

…さて、まだ耳は聞こえるよな?簡潔に話そう。

自分はさっき、熊を倒した時についでに効果が表れるのが遅い、特殊な毒ガスをばら撒いた…………だからさっき、アイツらは早急に退避させた」


「…毒ガス……ですか…?…本当に……非道…ですね…よりによって…この世界の戦争でも禁止されてるような…………最悪の兵器を持ち出してくるとは………………自然環境とか……考えて…いますか?」


今もなお…流出は止まらずに血の水溜まりは広がるばかり


「あぁ…大丈夫だ。どうせこの程度の毒…大して問題にはならない」


「本当に…もうこれじゃあ…どっちが悪役だか……分かりませんね………………」


「自分のほうが悪役だよ。

…最後に一つ聞いておくか……………………………………………」


リズミアは口を動かし、はっきりと言う


「………埋葬されるのはどこがいい?」


「ははは…じゃあ、火葬場できちんと火葬して下さいよ………せめて生まれた時と死ぬ時だけは普通がいいですからね………」


…それが彼の最後の言葉となった



***



〈鈴音視点〉



「武士子…お前は一体何者なんだよ!?」


ここは山道。俺は武士子に問いかける


「うーん、旦那から口を止められてる訳では無いから…言うッスけど……………………私は………」


そして武士子は静かに言う


「私は…………この世界とは違う所から来た………………者ッス」


「…この世界とは違う世界?それって一体どういう事だ?まさか……………俺も大して信じちゃいねぇけど…神界や魔界から来たっていうのかよ?」


「いや、違うッスよ…………私はその世界とはまた違う世界から来たッス……まぁ、私もよく分からないッスけど。旦那から聞いた通りに言ってるだけッスから」


「…………そうか」


「あれ?あんまり驚かないッスね?」


「いや、そりゃまぁ異世界人には旅人とかで経験してるからな……それと言ってどうとかもねぇよ」


「ってえぇ!?旅人も異世界人だったッスか!?」


「てか知らなかったのかよ!?俺はてっきり知ってるのかと思ってたぞ!?」


「私が知ってるのは私が異世界人だって事だけッス!!!」


「じゃあどうしてリズミアがあんな事したのに全く驚かなかったんだよ!?」


「へ?普通なんじゃないッスか?」


「おいおい……」


おいおい待てよこれ。ここまで行ってもコメディか…最初のシリアスっぽい空気は一体…

それにしてもアレを『普通』だって言うなんて…コイツの居た異世界って一体…


「あ、そういえば言い忘れてたッスけど……この事は鈴音と旅人以外には秘密にしとけって言われてるッスから」


「あぁ、他の奴らには言わない。まぁどうせ信じねぇだろうけどな…っ!?」


…会話はそこで打ちきられた


「やぁ、奇遇だね…って何もそんなに驚く事無いんじゃないかな?」


何故なら…突如として、一切の音沙汰も無しに『気付いたら』誰もいないはずの場所に…人…それも前にメルモフを拾ってくれた不思議な人、式常(しきじょう夢音(むおんが現れたのだから

今回の話…春の遠足シリーズはかなりの気付かれない程度の伏線もあります…まぁ、伏線なのかどうかは作者にも分からなかったりする事もありますが(まて

しかし、誤字、文章事項の間違いはどんどん指摘して下さい。どうぞ宜しくお願いします。

次の話で、今回のシリアス編は終了致します!

どうか、こんな作者の書く小説ですけど広い心で見捨てないで下さい!

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