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9ページ目 モテないのもツラいけどモテすぎもツラい

うぅ…すいません。一度投稿したこの話を一度消してしまって、大幅に書き直しました…ちなみに内容もかなり違います

「旅人さーん!」


「付き合って下さーい!」


「結婚式はどこであげましょうか?」


「じゅる…美味しそうね…ふふ」


「旅人…殺す!」


「我が(モテるY(野郎は)K(殺す)会の餌食となれぇぇぇ!!!」


「殺す殺す殺す殺す殺すひゃっはーっ!」


「刺殺か?絞殺か?斬殺?毒殺?焼殺?撲殺?鈍殺?飢殺?滅殺?さぁ、死に方くらいは俺の慈悲の心により選らばせて……やらん!てめえみたいなモテ野郎は一番惨たらしい死に方で決定だあぁぁぁ!!!」


「こらぁっ!廊下を走るなぁ!」


「ごめんなさい!!!」


あぁ、これが鈴音以外の初視点か…どうも、旅人だ。

俺は今まで、それなりに自由気ままに異世界どうしを渡って旅をしていたのだが、ちょっとした事情により人間界に滞在することになってしまって、そして何の因果が働いたのか、この学校の学生をやることに…

今は昼休み。何故か大量の人に追いかけられている…理由は不明だ。何せ心当たりが一切無い…

口振りは冷静なようにしているが、実質はそれどころではない

はっきり言うと、後ろの集団はかなり怖い。恐怖だ。今まで何度か死線をくぐり抜けてきた俺だが、今回は後ろから感じる殺気と、何だか良く分からない気が半端ではないのだ。とりあえず背後の集団に捕まったら、かなりの危機だろう。俺だけじゃなくて、作品的にも。

まぁ、蹴散らせば話は早いのだが…暴力沙汰は起こさずに、さらに魔法も使ったりしないようにリズミアや鳥本に言われている。もし必要性が無いのに使ったと判断されたら……………………………………………………………と、とにかく危険だ。

リズミアは俺と近い実力者だし、鳥本の戦闘力は見た感じ大したことは無いようだが…何かを隠しているみたいだし。さらに二人とも俺の弱点を知っている。

しかも緑とか言う女には『【ピー】しますよ。』と、とっても恐怖感溢れる言葉を言われた…あの集団や、リズミアや鳥本よりも一番怖いのはあの緑という女かもしれない…

と、とにかく背後の集団を蹴散らしたら…背後の集団に捕まるより恐ろしいことになる。だからこうなっては逃げる他無いだろう…しかし、魔法が使えないというのは非常に難儀な物だ。身体強化魔法も使えない…よって基礎能力だけで逃げるしかないのだ


「く…アイツ…意外と足速ぇ…おい、B部隊。階段から周りこぶぇっ」


そこで噛むなよ…とちょっとツッコミたくなる。しかし、そんな余裕など俺には無い!

周りこみだと?くっ…それは厄介だな…さてどうしようか?


「了解しました隊長!」


「イエッサー!」


「イー!」


「イー?」


「俺たちの名前は怨念戦隊オンネンジャーじゃー!」


「怨念戦隊オンネンジャージャーって何だ!?」


つい俺はツッコミを入れてしまう。

しかし、実際はそんな余裕なんて無い。周り込まれたのだ。周り込んだ人数は5人…全員男だ。

くっ…なんて地味に厄介なんだ…、素手で何とか出来るが、暴力沙汰もここではご法度みたいだしな…後が怖い。

しかし、突破口は見つけた!


「すまない!」


「怨念戦隊オンネンジャーとは、モテる男への怨念で世界の平和を…ってへ?何をやってるんぎゃあぁぁぁ!!??」


「何なの?あんたみたいなウジ虫野郎に私は興味無いのよ。とっととトイレに流されなさい」


「我がMYK会の邪魔だ!!!この社会のゴミ!愚図!!!」


とりあえず、怨念戦隊オンネンジャーとか言っていた男を後ろへ放り投げて時間稼ぎをする。

…本当にすまない!!!何か心から謝っておかないといけない気がした


「く…だがこのままでは堂々巡り…さて、どうするか…ん?食堂だと?よし、ここに逃げ込むか…」


そして俺は食堂に入っていった



〈鈴音視点〉



「モグモグムグムグパクパクムシャムシャ…ここの料理は美味しいッスねー」


「いや、武士子…お前ちょっと食べ過ぎじゃないか!?」


「うーん…太ってない大食いっ子というのも今までに無い感性で萌えるぜ!」


「聖鳴…お前はもう年がら年中365日萌えていやがれ!このド変態男!」


「閏年の時はどうするの?」


「うーん…凛歌ちゃん。あれは言葉のあやというもんやで」


「………………………………………………………………………………………えぇっと、僕の台詞は?」


どうも、さっきは俺視点では無くなったような気もするけど鈴音です。

今は食堂で俺と凛歌、聖鳴、武士子、魅麗、響というメンバーで食事中。

それにしても…今、俺の目の前に異常な光景が作り出されている

それは何故かと言うと…鳴海武士子。彼女のせいだ。

何せ食べっぷりが半端では無い。正直言って、とても怖い。怖すぎる!恐怖光景以外の何物でもない!きっと読者の皆さんの想像を遥かに越えたくらいのレベルの量を食べている!何せ、机一つ丸々大量の食器が幾重にも積み重ねられ埋まっているからだぁ!!!

どうしてそんな小さな体にそんなに大量に食べ物が入るのか。そんな事を考える余裕すらない!何よりも怖い!マジで怖い!夢だろ?これ、ぜってぇ夢だろ!?なぁ、目覚めてくれよ俺ぇ!

…………………………………………………………………………………………………………………ふぅ、何とか落ち着いた。恐怖を通りすぎて一週回ったら意外と落ち着くもの何だなぁ……まぁ、世の中にはこんな人もいるのだと心を広くして受け入れよう。うん。

ん?落ちつくのが早過ぎるだって?ははっ。気にしないようにすればいいのさ

ちなみに他のメンバーももはや恐怖なんてしてない。凛歌や響は全くの無抵抗でこの事実を受け入れてるし、聖鳴は馬鹿だし、魅麗もどうやら俺と同じようだ。

そう俺が思っていると、突然廊下でドドドドドと地響きにも似た足音が聞こえた。


「おい、助けてくれ!!!」


そして旅人が俺たちに助けを求めてきたのだ。

うわっ…めんどくせぇ…


「あのぅ…すいません。誰ですか?」


「…他人のふりするな!」


「旅人さーん!婚姻届に判子を!!!」


「凍殺絞殺刺殺抹殺滅殺腐殺飢殺窒殺焼殺斬殺撲殺鈍殺圧殺落殺銃殺欧殺薬殺爆殺祟殺呪殺獄殺轢殺抉殺惨殺!!!!!」


「くっ…もう追い付いてきたか…」


そして大量の人々を連れて、また逃げて行った…畜生め!あのモテ野郎め!!!羨ましい!!!

俺なんて…俺なんて…俺に言いよってくるのって男ばかり何だよ畜生が!!!


「えぇっと…もしかしたら知り合いじゃなかったの?」


「そやな、向こうの口振りから察するに、知り合いみたいやけど…」


「聞きたいッス!」


…旅人め…まぁ、一応ここにいる全員に説明しておくか…嘘混じりだけどな。


「…とまぁこんなわけだ。この事は他人には言わないでくれよ?知られると色々と面倒くさそうだし」


「へぇーそうなんだ」


俺は何とか説明する。まぁウチに居候してるってことだけだけどな

ふぅ…あーめんどくさ


「えぇ!?旅人さんはそんな人じゃ…ムグムグ」


「とりあえず黙っておいてくれないか?凛歌」


「うーん、何か色々と裏がありそうな説明やな」


「何かあの人はこの世界とは違う匂いがしたッスよ?」


ってヤベェ!いきなりバレかけてる。くそっ!何て勘が鋭いんだ。

「えぇっと…何というかそりゃあまぁ…」


「コイツの説明が下手なせいだ」


「って鳥本理事長!?」


「鳥本理事長やて!?」


「あ、旦那ぁ」


「旦那ぁ!?」


皆、酷く驚愕している。それもそうだ。何せ突然、鳥本理事長という、偉い人が現れたのだから

……って反応から見るからに本当にコイツ理事長だったのか?

でも、とにかく俺は武士子が鳥本を旦那と言ったことに驚愕した。旦那って…け、結婚してるのかぁ!?そ、そうだったら【ピー】や【ピーピー】【ピーピーピー】なこともしているのかよ!?おいこら!?

おっと、ヤバいヤバい。俺の思考回路も聖鳴並になっちまう所だった。


「へぇーほんまに入学案内の写真の通り、若いなー高校生理事長やなんて凄いで!な、鳥本理事長」


にゅ、入学案内だってぇ!?け、決して俺は見てないわけじゃないぞ。そ、そんな訳無いからなぁ!それどころかその存在を知らなかった訳でも無いからな?


「まぁ、高校生といっても他の高校なんだけどな。それに理事長だと言っても、同い年だからな。呼び捨てでいい」


って本当に見た目通り同い年だったのかよ!?

……それに魅麗の台詞だと本当に理事長らしい。…うん。


「で、鳥本。何やっていうと、鈴音とは知り合いみたいやけど…」


「あぁ、そりゃそうだ。俺と鈴音は親戚同士だしな」


「へぇーそうなんか」


…へ?何だそりゃ?親戚同士だなんて初耳だぞ!?

ん?何か俺の元に一枚の小さい紙きれが…その紙を見てみると、綺麗な筆跡でこう書いてあった


『とりあえずこれは口裏合わせだ。まぁ、親戚同士なのは事実だけどな』


…おいおい。

まぁいいか。面倒くさいし


「で、ちょっと聞きたいんやけど武士子」


「へ?何ッスか?」


「旦那ってどういうことやぁ!?」


あ、すっかり忘れていたけど。それも気になる。てかそっちの方が遥かに重要だ!何か違うような気もするけど


「旦那は旦那ッスよぉ。それ以外の何者でも無いッス!ね?旦那」


「いや、武士子はウチの居候でな…拾ってやって以来何故かそう言われている」


「ちっ。何や、面白くないのぉ」


「お前は何を期待してたんだ?」


お前は何を期待してたんだ!?って言う前に、鳥本がツッコミを入れてくれた。

ま、まさか鳥本はこの小説の俺以外の唯一のツッコミ役なのか!?とってもありがたい!本当に泣きそうだ!二重の意味で

っと思った所で背後から静かなる殺気が…


「鈴音…さっきはよくも無視したな…」


俺の背後に居たのは旅人だった。

くっ…この場を切り抜けなければ俺の命は無い!あれ?なんか知らないけどデジャヴ

しかしヤバい。切り抜ける方法が全く無い!くっ…俺に残されたライフカードは…


『死亡』

『死亡』

『死亡』


俺の未来には死亡しか無いのか!?


「おい…ここで暴れたりするなよ」


「む…鳥本か」


おぉ!鳥本!あんたは救世主だ!貴方がここまで良い人とは思いもしなかった!


「精神的、経済的に痛めつけてやれ」


…良い人じゃなかった


その後、俺は傷つかなかったものの、しばらく毎日食べ物はハンバーガーだけだった。毎日ハンバーガーは地獄の苦しみだ。多分俺はしばらくハンバーガーを食えないだろう



今回の結果:鳥本と旅人、聖鳴、響、魅麗、武士子がそれぞれ友達になった。

旅人はハンバーガーが大好きだと判明した


どうか感想下さい!宜しくお願いします!

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