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路地裏の詩人ーあいつとの時間ー

作者: ムラカワアオイ
掲載日:2021/05/27

お茶の間。

VHSデッキを自慢げに、購入した、24の俺。

テレビ、観てた。

優美子はビバリーヒルズ青春白書を観て、夜に夢中に、お茶の間に癒される。


境港。水木しげるロードへ写真を撮りに独り旅に出た。

詩人の役割。

日記は詩であり、詩は日記ではない。


詩と詩。

詩の力。

旅して、本当に良かった、境港。

ちょい悪親父に憧れて、目玉おやじに尊敬を抱く。


難しいこと、一瞬、忘れた。


家に帰ると親父がいきなり、大阪城ホテルのスイートルームの宿泊券を俺に二枚、手渡した。


「仕事の取引先に、貰ったんや。優美子さんと行ってこい」

「ええんか」

「たまには休め。お前も優美子さんも」

「わかった」


仕事終わり、常連の焼き鳥屋で、優美子と二人、ゆっくり食事。


シンプルライフよりスローライフ。

優美子は、「解かる人」。


焼き鳥屋。大将は懸命に仕事汗水。でも、楽しそうに焼き鳥を焼く、働く男。


食後に笑う。

神戸須磨のラブホテルへと俺は助手席に六つ年上のキレイな人生を楽しむ優美子を乗せる。


「来週は大阪、行こか」

「ええの」

「ええで」


須磨の街明かり。

二国沿いのラブホテル。ウィングロードの灰皿。溢れとった。


海側のいつものホテルの部屋。

何もかも忘れようと俺は優美子を抱いた。


優美子は、眠った。


神戸。想い出の街。

須磨。ええとこ。

神戸で映画製作の仕事経験がある、俺。

忙しない現場。

自己中心的な監督様。


俺も眠った。


朝、優美子はホテルの窓から海を見ていた。

ちょい、哀しそうに。

母を待ち続ける少女のように。


素朴な一週間はお茶の間で優美子とおった。

俺と優美子は電車の乗り換え。大阪へ行く途中、ずっと、苦く笑う。


大阪城ホテル。

とうちゃこ。。大阪城、デカいなぁ。

ホテルのエレベーターへ優美子と二人。


ビックリした。

信じられへん。エレベーターガールが俺に質問攻め。こんなん、ほんまに信じられへん。

嬉しくないって言うたら複雑な俺の脳内IMAGE。



「お仕事、何されてるんですか」

「キレイな方ですね。彼女さんですか、奥さんですか」

「今日はどこから、いらっしゃんですか」

「お仕事ですか、お休みですか」


スイートルーム。

広い。豪華、キレイ、デカい。



 優美子と俺は大笑い。

「あんなエレベーターガール、おってええんやろか」

「ほんま、よう分からん子やったな」

「ある意味、失礼やで」


二人の第二のお茶の間になったスイートルーム。


優美子がお茶を入れて、煙草に手をやり、ホテルのマッチで煙草に火を点けた。

マッチで火を点ける煙草は特別、美味いとタレントが大昔、テレビで言った記憶あり。


お茶の間から大阪城が日本を象徴。

優美子は少し疲れて、俺に言う。

「アオイも煙草吸い終えたら私にキスして」と。

俺は煙草を吸って、少しナルシストな優美子にキスをした。


「アオイは何か、持ってるんやわ」

「そうか。そうでもないけどな。ただの阿呆やで」


阿呆同士が愛し合う。裸体二つインマイルーム。

理想。

理想。

理想。


俺は優美子を愛しぬく。


今は、さよなら負け。

優美子は、あの人の指輪をしてるらしいと、聴いた。


永遠の嘘を吐いてくれ。

俺だけを愛していると。


優美子が昔、俺に大笑いで言っていた。


「私がもう一人おったら手を繋いで遊びに行くわ」


俺は寝言。

優美子に今も想ってほしい。「抱いてくれたらいいのに」。


優美子がやたらと俺の言葉で笑ってくれたらいいのに。



今は叶わぬ優美子の恋。


やたらと雨の日に優美子を想う俺。

LOVE。LOVE。LOVE。


唯。

SEXとLOVEと無二な日々に。

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