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サラダ
このサラダが
あまりにも美しすぎて
わたしは食べられなかった
ああ
このサラダの寿命は
一体どのぐらいなのだろうか?
わたしに食べられて
消化されたとき
であろうか
それとも
わたしのなかで生命力の源となり
それが生きて活動しているまで
であろうか
それとも
忘れられてしまって
けれども
わたしの元気や笑顔になっているとき
その燦爛とはじけているとき
であろうか
いや、わたしは
このサラダはこの流転のなかで
わたしやわたしに関わる世界と
「一蓮托生です。」と言って
生き続けているように
思えてならない
わたしやわたしに関わる世界の
魂の臓器に入ってしまって
とこしえにさんざめいているのだ
こんなことを
思っているうちに
わたしは
ふと、箸がすすみ
このサラダを噛みしめて
食べてしまった




