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ただモテたかっただけのワシがなんか女神様と崇められとるんじゃが  作者: 一二三 四五八
ただパンツを履くまでの物語
9/24

9)美少女ゔぇーぶ

ようやっと重い腰を上げて立ち上がろうとした、それだけの話。

パンツとは余りに遠い道のりなのだな。

なんとか美少女たちの死の抱擁に耐えきったワシは、とりあえず少女を落ち着かせて一段落じゃ。んでいまさらなんじゃがの。この状況。マズない?


だってこれ、結構大所帯じゃ。30人近うおる。


しかも半分以上幼女じゃし。幼女6に美少女4じゃ。

んでみんなベッピンさんばっかじゃろ。ワシどうみてもコレ盗賊かなんかでも出たら一発でお陀仏案件何じゃなかろうか。みんな仲良くハッスル要員なんじゃねぇ?


の? ワシら終わっとらん?


…………よっし現状把握じゃっ!!(初めての危機感)

てぇーえーず(とりあえず)、ワシ未だになんで彼女らにワラワラ囲まれとんか、ようわかっとらんのよな。


正直いろいろ教えてくれとったけど、そんときワシん頭ん中目の前のすんばらしぃ美少女サマの抱き心地とか手触りとか匂いとかで一杯じゃったし。


もうドスケベ心でイッパイじゃったし。


全然なんも頭に残っとらんのよ。当然じゃ、雄じゃぞワシ?(逆ギレ)

ま、いまさら言ってもしゃーないの。

ほんじゃ美少女枕サマの感覚はちと名残惜しいが、ちっと立ち上がってこの周りとか調べてみるかの?いつまでも森ん中ってわけにもいかんじゃろうし。


そうやってずっとワシのカラダを隠すように抱きついてくれとる美少女様4人をちょいとズラして、ワシが立ち上がろうと地面にすこぉし手ぇついたときじゃ。


その時不意に、ワシの頭に電光が奔った。

その手の、下からっ、なんと、び、美幼女達がワラワラと生まれるんじゃっっ!!


な、なんじゃとぉっ?


元々おった美幼女チャンとちょっとこんめぇ美少女ちゃんたちが、その光景を手を取り合ってくるくる廻りながら喜んどる。口々に「シマイがフエた、トモダチフエた」と熱唱中じゃ。美幼女チャン26人、美少女ちゃん6人の大熱唱よ。


いやぁ楽しそうでなによりじゃわ。

ホンマに微笑ましい、微笑ましい光景やのぉ(現実逃避中)


……。


いや、そうじゃねえじゃろうっっっっ!!!

今こんな和んどる場合じゃねぇってっ、ワシっ!!


これかぁ、これがこのパライソの理由じゃったかぁっっっ!!!(いまさら)

何でか知らんがワシの手に触れたモンは美少女になるってこっかいっっ!!!

すげぇけど、すげぇけどワシの求めたモンこれじゃねぇんじゃよっっっっ!!


ど、どういうことじゃ、こりゃあっっ!!


い、いかん、怒りと焦りで心拍数が大変なことになってしまっとるっっ!!

あ、あの、駄女神(わんこ)だきゃあ、オメェ何シてくれたんならっ!!!


絶賛猛烈に混乱中のワシに、さっきもワシと話しをしとったキツめのネーチャンがなんか覚悟をキメた表情でもって話しかけてきた。

お、おう、ワシゃ悪うねぇで?


「カミサマ、貴方様が我らに新たなカラダを与えて下さる事、我ら皆大変ありがたく思います。ですかどうか、どうか、ご自愛なさって下さりますよう。

貴方様は只でさえ我々の為に半身を失ってしまわれているのですから。」


衝撃、彼女の選択はなんと土下座っ!!

いやいやなんかワシめっちゃ心配されとるぅぅぅっっっっ!!

なんかゴメンの、内心カチコミっっとか疑ってっ!?


ワシャスグ、彼女の頭ぁ上げさせようとしたんじゃがそうは問屋が卸さんかった。


「そうですわよ、カミサマ。

ワタクシたちを愛してくださることはこの鎧、なによりも感謝しております。

ですが、ワタクシたちにとってはカミサマのその身の健常こそが史上の命題、どうかそうみだりに力を使って下さいますな?」


そう、美少女連携じゃっ!!


ポニテちゃんの横の子もすかさずワシに頭下げて訴えてきよったわっ!!

なんかめっちゃ豪華な鎧きた綺麗な金髪ロングのネーチャンにワシ、めっちゃ膝立ちで騎士っぽく敬礼されとるしっっっ!!


余りに息を合わせてワシに頭下げてくれる美女二人に、ワシャどっちから頭あげさせリャええんか瞬間わからんくなって、わたふたするしかできんくなった。

いやそりゃ両方なんじゃけどな?


そいでもこんな美女二人から、なんかもう必死に頭下げてお願いされてみぃな。

もう、慣れとらんかったら絶対頭こんがらがるけぇ。


今ワシがまさしくそうじゃっ!!

は、早く彼女ら立たせてたらんとっっ!!!

そう考えたときにゃ、もう次の連携じゃ。


「そうですよカミサマ、(下着)もそう思います。」

「上着だってそうさね。そりゃあカミサマのお身体が一番だろうよ。」

「ジーンズも同意する。御身はもっとその身を気遣うべきだ。」

「パンツも、パンツもそぉ思ってるよぅっ?」

「「「「「クサツチも、イシコロもカミサマダイジ」」」」」


ああああああぁ。

ワシがちょっと立ち上がろうとシただけで、美少女達がヴェーブを成してワシん身を心配して頭さげてくれちょるっっっ!!!


なんかオオゴトになっちょるぅっっっっっ!!!!


わかった、ダイジにする、ダイジにするけぇっ、どうか頭上げてつかーさいっ!!

そんなんこっちゃ望んどらんけぇっっっ!!

ワシが彼女たちに、なんか上手いこと言ってそん流れを止めようとした時。


「「「ぎゃう、ぎゃぎゃぎゃ、ぎゃうっっっっ!!」」」


なんぞ顔色のワリィ気持ち悪ぃバケモン達がワシラに近づいてきたんじゃわ。

あ、あれゴブリンさん達かい。


あ、なんかうるさくしてゴメヌ。


つ、つんだっっっっっっっっっっっっ!!!!


いつから下着がパンツだと錯覚していた?


見てくださってありがとうございます。

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