8話「嬉しい約束」
夏休みが終わるとすぐにテストがある。私はテスト勉強をしていた。
~♪ 電話だ。誰だろう?そう思って携帯を見た。
【優大】
優大からだった。私はすぐに出た。
『もしもし?どうしたん?』
『いや、勉強してたんやけど、つまんなくてさw今何してた?』
『うちも勉強してたよ』
『神崎が良ければなんやけど、こんまま繋げてていいかな?』
『え?全然いいよ。うちもその方が助かる』
突然のことだったけど、私は嬉しかった。
優大との電話は初めてだった。
(電話だと結構声低いんだな…)
『勉強してるのはいいんだけど、全然分かんない』
『何の教科?』
『英語ー優大分かる?』
『俺英語好きやから分かるぞー』
『本当に?うちの脳と取り替えてw』
『なんなら明日俺ん家くるか?』
『え?いいん?』
『おう。俺の勉強にもなるし』
『じゃあ、お邪魔します!』
今日はとても運がいい。好きな人から電話かかってくるし、しかも明日優大の家で勉強することになった。今年の夏休みはいい思い出しかない。
『おう!じゃあまた明日連絡するわ』
色々話しながら勉強している間に時間があっという間に過ぎたみたいだ。こんなに楽しく勉強出来たのは初めて。
「早く明日にならないかな〜」
私は早く明日になってほしいとずっと思いながら残りの時間を過ごした。