75話「泊まり②」
「おはよう、ってまだ誰も起きてないか」
それもそうだ。今は朝の7時。人の家ということもありあまりよく眠れず早く起きてしまった。
私は昨日、皆が出してくれた借り人の案を紙に書くことにした。
「たくさんあるな〜」
私はひとつずつ丁寧に書いていく。
「これ、ほぼ一緒じゃん笑」
そう思うものは紙の端に書いていき、他のものを先に終わらせていく。
皆が起きてくる前に全て終わってしまった。
この後どうしようと思って考えていると、ふと眠気が襲ってきた。
私は少しだけ、と思い机に突っ伏して寝ることにした。
目が覚めるともう皆起きていた。誰がかけてくれたのか分からなかったが、掛け布団があった。
「あ、起きた。おはよう」
「おはよう、寝ちゃってた」
「起きてきたらこんなとこで寝とるし、海斗に言って掛け布団かけさせたわ」
「海斗くんかけてくれたんだ、ありがと」
「大丈夫っす。でも何でここで?」
「早くに目覚めちゃって借り人のやつ紙に書いてて、書き終わったら眠くなっちゃって笑」
そう言うとみんなが机の上にある紙に気付き、
「え、もしかして全部書いたん?」
「うん」
「まじか、この隅に書いてあるの何?」
「あー、何か似たようなこと書いてあったからそれとりあえず置いといて、あとから違うの何個か出して書いてん」
「全員で考えたはずなのに一緒なこと書いてたんやな」
私は皆にありがとうと言われ、とても嬉しかった。やった甲斐があったなと思った。
「そしたら後は風船やな。36個け?」
「あー、そのことねんけど」
私はそれは学校でやった方がいいんじゃないかと提案した。
「確かに、ここでやって持っていく時に割れたら嫌やしな」
「うん、それと予備で何個か余分に作っておいた方がいいと思う。多分なんもしてなくても割れるもの何個かあると思うし」
「あー、確かに。これ神崎おらんだら俺ら36個しか作らんで割れて数足りんだってことになっとったな」
私達は朝ごはんを食べて、学校に向かった。
「おはよう、もう出来たんか?」
「はい、後は風船作って終わりです」
「そうか、そうか頑張れよ」
私達は風船を膨らませ、体育館に運んだ。
全ての作業が終わり、
「どうする?終わってしまったけど」
「もう解散でいいんじゃない?」
「じゃあ、荷物取りに帰って解散な」
海斗くんの家に戻り、荷物を持ち帰る準備をした。
「あ、明日皆早めに学校来てね」
「なんで?」
「なんでって、準備あるでしょーよ」
「そうやったー頑張るわ」
「じゃあ、また明日ね。いい体育祭にしよ」
そう言って皆とバイバイした。




