6話「自分の気持ち」
私は家に帰ってからもずっと考え続けた。
考えていることはただ1つ。
優大に告白するかしないか
したい気持ちはあった。だけど、友達の美鈴も優大のことが好き。それに私は自分の気持ちを美鈴に話していない。
私は悩んだ挙句告白するのをやめた。
告白するのはやめたけど、好きなのをやめたわけではない
今は告白しない。ただそれだけ。
ピロン~♪
誰だろう?そう思って見てみると…
『今日の部活いつもより楽しくなさそうだったな』
優大からだった。
『そうかな?いつも通りだと思うけど?』
『いや、絶対違うな。』
『何でそう思うの?』
『だって笑ってなかった』
優大は、いつもと違う私に気付いていたのだ。
凄いな…私は自分のことで精一杯だったのに。
『まぁ、本当は美鈴から聞いたんだけどな』
その瞬間悲しくなった。美鈴から聞いたというのに悲しくなったのもある。だけどそれよりも、優大が美鈴のことを下の名前で呼んでいることだった。
どうして?私は苗字で呼ばれてるのに…
私は思い切って聞いてみた
『優大、美鈴のこと下の名前で呼んでるんだね』
『あー、親同士が仲いいんだよ。それで』
『あ、そうなんだ。』
少し安心した。何故かは分からないけど。
何となく美鈴のLI〇Eの一言が気になった。
見てみるとやっぱり一言は変わっていた
【幼なじみっていいな】
優大のことだろうな。と私は思った。
幼馴染か…何かいいな…。
私は何となく美鈴にLI〇Eを送った
『幼馴染って優大のこと?』
『え?うん。そうだよ。』
『やっぱりね』
やっぱりそうか…私美鈴のこと探りすぎでしょ…w
1人で笑っていた。他から見たら変な人だろう
『怜奈はさ、優大のこと好きなん?』
いきなりそう言われてびっくりした。
『え?いや、そんなことないよ』
私はこの気持ちを美鈴に知られたくなかった。
言わなきゃって思ってるのに。
『そうなん?てっきり好きなんやと思ってた』
ここで言っても良かったかもしれない。だけど言ってこの関係が変わってしまうのが怖かった。
そんなことから私は逃げ出したのだ。
最低だな…。私はそう呟いた。