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初恋  作者: rein
第3章〜高校3年生〜
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54話「総体-2日目」

ダブルス1回戦目。運が悪かった…


相手は常にトップ3をキープしているペア。


「相手強いけど諦めんとこ!」


美穂にそう言われ私たちは最後まで諦めずに戦うことを決心した。


しかしやはり相手は強くぼろ負けしてしまった。


「これもいい経験だよね、シングルスお互い頑張ろ」


私は泣くのを我慢して美穂にそう言い、皆の元へ戻った。


「怜奈、お疲れ。相手強かったけどよく頑張ったよ」


梓にそう言われると涙が溢れ出てきた。


「ごめん、ちょっと」


私はトイレに駆け込み声を押し殺して泣いた。


梓達の所へ戻ると、


「怜奈大丈夫?目真っ赤」


「泣いたらスッキリしたよ!梓たち頑張ってね!」


梓も美鈴も真子も頑張っていた。だけど今回は皆運悪く強い相手に当たり負けてしまった。


「シングルスで絶対挽回する!」


負けても心は誰も折れていなかった。



シングルスは私は最後の方で梓達が先。


梓は1回戦突破、真子は惜しくも負け、美鈴も負けてしまった。


「梓と怜奈頑張ってよね!特に怜奈!1回戦勝ちなよ!」


「もちろん!」


私はいつも1回戦目の相手の名前をネットで検索し試合経験があるか調べる。


今回の相手は中学の時テニス部だったみたいだ。


高校から始めた相手には絶対負けられない。


「怜奈ファイト!」


お互い初戦で緊張していて最初は上手く体が動かずミスも多かった。そのせい、と言ったら言い訳になってしまうが2点差で1セット取られてしまった。


私は大きく深呼吸をしコートへ入る。


そして2セット目が始まった。体も充分温まっており、相手の苦手な部分も分かってきたため2セット目は余裕で勝つことが出来た。


問題は体力勝負の3セット目。


「怜奈!絶対勝て!!」


美鈴達の声援に元気を貰う。ふと上を見上げるとそこには優大もいた。口パクで、


(頑張れ)


と、言っているのが分かった。


私は足が悲鳴をあげる前に決着を付けるため、ガンガン攻めた。その結果無事勝つことが出来た。


「めっちゃヒヤヒヤしたよ」


皆の元へ帰るとそう言われた。


「うちも正直焦った。でも勝てたよ!」


じゃあ次は2回戦目だね!


「うちの2回戦目の相手団体メンバー入っとる」


そう梓が言った。


「強いね」


「でも諦めんよ!」


こういう時梓は本当にすごいと思う。私だったら怖気付いてしまうと思う。


梓は最後まで諦めなかった。だけど負けてしまった。

しかし私はその梓の姿を見てやる気を貰った。


「絶対次の相手に勝つ!」


次の相手は名前をコールされるまで分からない。だけどどっちでもいいように名前を見て調べておくことにした。


「あ、この人…」


「どうしたん?」


「この道下って人1年の時の新人戦で戦った人や」


「どうやったん?」


「弱かった」


「この人やったらいいね!」


そしてコールされた。


『寺崎高校、神崎さん対下賀咲高校、道下さんの…』


「よし!絶対勝ってくるわ!」


ダブルスは運に恵まれなかったがシングルスはついている。


相手も、私が2年前に戦った相手と気づいたみたいで少し不安そうな顔をしていた。


今回も絶対勝つ。私はそう思いコートへ入った。



脚の限界を迎えることなく、圧勝。


「怜奈お疲れ!」


「宣言通り勝てたね」


「うん!3回戦目は明日に持ち越しかな」


三日目まで残れたことに今は喜びを感じる。


しかしその三日目に私は先生にあることを言われ、そしてみんなが先生に怒りをもつことになることを知る由もなかった。

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