4話「初めてのこと」
約束した日から1週間が経った。
今日は月曜日なので部活はない。
私は支度をして優大の家に向かった。
私は先週から呼び方を変えた。
苗字から名前に変わったのに気づいたかな?
そう思いながら彼の名前を呼んでいた
自転車で約15分。優大の家に着いた。
インターホンを押す時私は少し躊躇った。
男性の家のインターホンを押すのは初めてだったから。
でも迷っている時間が勿体なかったので押した。
ピンポーン~♪
押すとすぐに優大が出てきた
「どんだけ押すのに時間かかってんだよw」
彼は私が家に着いて躊躇している姿を見て面白がっていたみたいだ。
「来たの分かってたなら押されるの待ってないで開けてよー!うち男子の家来るの初めてで…」
「もしかして緊張してた?」
「わ、悪い?」
私は顔が赤くなるのを感じた。
「おもしれーwまぁ、とりあえず入れよ」
そう言われ私は優大の家に入った。
優大の部屋は2階。思ったより部屋は小さかった
「何もないけどとりあえずベッドにでも座って」
そう言われ私は座った。
それから色んな話をした。
次皆と会う日のこと、部活のこと、勉強のこと。
とても楽しくてあっという間に時間が過ぎていった
「まだ帰りたくないな…」
私は小さな声で呟いた。
「ん?何か言った?」
「え?ううん、何も言ってないよ?」
まさか声に出して呟いていたとは思っていなかったので私は慌てた。
すると優大が
「そろそろ親帰ってくるかな。もうこんな時間やし帰りまっし」
と言った。あまり親に会わせたくなさそうだった
「うん、分かった。今日はありがとね」
「こちらこそ。また来いよ」
バイバイと言って私は家を出た。
私はこの日、優大が好きだと確信した。
告白したいなとか思いながら家に帰った。
しかし、次の日私は告白することを諦めかけてしまうことが起こったのだ。