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初恋  作者: rein
第3章〜高校3年生〜
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48話「今回で何度目?」

毎回大会前に肉離れになり苦しんでいた。

けれど今回はならず安心していた。


全ての試合が終わり、無事に帰ることが出来た。


脚は痛かったが筋肉痛だろうとその時は思っていた。


「筋肉痛まだ治らないよ〜」


私は脚の痛みが取れないと美鈴に嘆く。


「まだー?うちもう治ったぞ!?」


「嘘やん!まぁこれは頑張った証だな笑」


と、ふざけ合っていた。


部活が始まる時間になった。私はいつものように基礎打ちを開始し、その後にノック等基礎的な練習を行っていた。


「前行ったら体重かかるから筋肉痛に響くわ〜」


「それ本当に筋肉痛?」


そう言ってきたのは優大だった。


「筋肉痛だよ〜」


「でもまだ治らんっておかしくね?今日部活終わったら接骨院行って見てもらえば?」


私は確かにそうだなと思い部活後行くことに決めた。だけどもう遅かった。


試合が始まり2セット目に入った時だった。前に取りに行くと同時に脚に力が入らなくなりそのまま崩れ落ちるように倒れた。


「おい、大丈夫か?」


その時試合をしていた中野が心配してくれた。


「平気、平気。ちょっと滑っただけだから」


私はそう言い立ち上がろうとすると右足に衝撃が走った。


「痛っ!」


私は立てずに崩れ落ちた。


「おい!先生!神崎が!」


その場にいた皆が心配そうに駆け寄ってくる。


「神崎、どうした?大丈夫か?」


「またやっちゃったかもしれないです。すみません、今から病院行ってきてもいいですか?」


私は先生に連れられ病院に行った。


やはり肉離れだった。もうこれで何度目だろう…


「一週間は絶対安静だそうです。何度もすみません」


「大会後でまだ良かったよ。最後の総体に向けてしっかり頑張らないとな」


私はそれから1週間部活が出来ないため、部活に行くのをやめた。見ていたらどうしても動きたくなってしまうからだ。


私は家で安静にし少しでも早く復帰できるように努力した。




1週間後、まだ激しい運動はしてはいけないが少しだけならと許可を貰い、久しぶりに部活へ行った。


皆安心したような顔をしている。


「本当良かった。もう何度目だよ〜」


「分かんない!けどもうならないようにする!」


今日からまた部活を少しずつだけど、頑張る。そしてもう肉離れにならないように努力する。


私はそう誓った

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