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初恋  作者: rein
第2章〜高校2年生〜
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生徒会メンバー

ある日のこと

私はその日教室にいた。

美鈴達と会話していた時だった。


ガラッ


「神崎さんいる?」


「はい?」


私は先生に声をかけられた。


「ちょっと職員室来てくれる?」


「怜奈一体何したんやw」


「何もしてないよ〜?」


私は何故呼ばれたのか理由が分からずに職員室に向かった。


「今日呼んだのはね…」


そこには何人かの先生がいた。

私は何を言われるのかドキドキしながら待った。


「神崎さん、生徒会入らない?」


「え?私がですか?」


「そう、なかなか入りたい!っていう子がいなくってもう期限も迫ってるのよね?それで先生達何人かで話し合って、神崎さんどうかな?って思って」


「でも私そんな経験ないですよ?」


「大丈夫、神崎さん部活も熱心にやってるし授業態度も問題ないから任せられる。どうかな?」


「分かりました。私生徒会に入ります!」



私は教室に戻った。


「怜奈、何やったん?」


「生徒会に推薦された」


「マジで!?凄いやん!」


「ということは、沢峰も一緒やね!」


そう、優大も生徒会メンバーだ。今回は会長になると言っていたかな?と思い出した。


「そうだね、会長になるみたい」


「おー!怜奈は何の役割?」


「うちは書記だよ」


「そうなんだ!頑張って!!」



そしてその2週間後、


「只今より前期生徒会の演説を始めます。まず初めに〜」


今日は演説だ。終業式の前日にいつも行う。私はこの日までに何を言うか、先生や優大達のアドバイスを元に考えてきた。


いよいよ自分の番になった。


「それでは次に神崎さんによる演説です。」


「前期生徒会書記に立候補致しました。神崎怜奈です。私が生徒会に入ったら頑張りたいこと、やりたいことが3つあります。」


私は噛まないように伝わるようにゆっくり丁寧に読み進める。


「1つ目はあいさつ運動です。毎年恒例になっている挨拶運動ですが、今年から多くの生徒に参加していただきたいと思っています。」


もちろんざわめきが起こった。朝早くから行うあいさつ運動は皆にとって苦痛だからだ。


「理由はこれから寺崎高校の評判を良くしたいこと、そして地域の人達と関わりを持つことです。悪い噂は広まりやすく、消えるのには時間がかかります。しかしいい噂は広まりにくく時間もかかります。寺崎高校の良さを多くの人に知って欲しいのでまずはあいさつ運動から。と思いました。」


少しずつざわめきは減っていき納得したような顔をした人が多くなってきている。私は続けた。


「2つ目は体育祭、文化祭をより良いものにすることです。毎年同じ競技を行っていますが、今年は皆さんのアイデアを元に競技を考え直したいと思っています。定番の物はそのまま置いておくつもりではありますが、皆さんの意見を元に作成し、思い出に残るものにしたいと思っています。」


多くの人が耳を傾けてくれていることが分かった。これまで1度も詰まっていないし、噛んでいない。緊張しながらもゆっくり続けた。


「そして最後はボランティア活動です。私は今まで生徒会の皆さんがボランティアを頑張っている姿を見てきました。多くの地域の皆さんと関わり、寺崎高校の良さを広めていけるように頑張りたいと思っています。以上で演説を終わります。応援よろしくお願いします。」


途端溢れんばかりの拍手が起こった。私はホッとした。


後日、生徒会メンバーが発表されその中には私の名前があった。


会長: 沢峰優大

副会長:中野翔太

南 響介

書記: 神崎怜奈

和田健太

会計: 高木裕翔

清水海斗


女子は私1人だがそんなの関係ない。これから色々頑張っていこうと思った。


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