3話「約束」
今日から夏休みだ。
夏休みだけど、部活はほぼ毎日ある。
「怜奈〜休みがほしいよ〜」
と美鈴が言ってきた。
「確かに。毎週月曜日は休みだけど、疲れ取れないよね」
「月曜日以外の休みって言ったらお盆じゃん?」
「うん。お盆で疲れぶっ飛ばさないと!w」
最近部活が楽しい。でもそれと同じくらい楽しいことがあった。それは沢峰達と集まってわいわい騒ぐことだった
その時間があるから私は部活の疲れなんてすぐに忘れられた。
月曜日、私たちは久しぶりに集まった。
その時沢峰が近づいてきた。どうしたんだろうと
思っていると…。
「なぁ?来週の月曜日予定ある?」
と、小さな声で聞いてきた。
「ううん、特にはないけど?どうして?」
「あのさ、俺んち来ない?来週皆予定あるみたいでさ。集まれないんだよね。そうなると結構暇でさ」
私も毎週月曜日は暇だった。だからいいかな?とも思ったし最近沢峰のことが気になり始めていた。
「うん、いいよ。午後からでも大丈夫?」
「え!?いいの? 午後からの方が嬉しいかな」
「何で誘っといた本人が驚いてんのw」
「いや、okしてくれるとは思ってなかったから」
そんな会話をしていると
「お前ら何こそこそ話してんだよ」
と、中野が話しかけてきた。
「べ、別に何もねーよ。ただ次の撮影いつがいいかな?って話してただけだよ。なぁ?」
と、いきなり私に振ってきた。
「うん、そう。来週皆集まれないみたいだから次いつがいいかな?って」
「へぇーまぁ、いいけど。そろそろやるぞ」
中野が向こうに歩いて行ったので私たちもついて行った
私たちは顔を見合わせてクスッと笑った
私は来週の月曜日が来るのが待ち遠しかった。