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1話 「入学/出会い」
私が彼と出会ったのは中学生
だけどその時はただの同級生だった。
あの頃は何も思っていなかった…。
今年の春。私は無事高校生となった
部活は中学の頃からしていたバドミントン部に入った
仲の良かった美鈴と同じ
クラスは残念ながら別れてしまったけど楽しく
過ごしていた。
入学から2ヶ月経ち部活にも慣れてきた。
私は高校から始めた同じ1年生に審判の仕方を教えていた
先輩が試合をしているコートに線審が1人足りなかった
私はそこに立とうと思っていると
「神崎、そこ立って」
と名前を呼ばれた。見ると隣のコートで線審をしている
高校から始めた沢峰だった。
私は「うん」といいつつ、少しムカついていた。
(何で初心者に指示されなきゃなんないの。)
今思うととても失礼だったなと思っている
これが私と彼との嫌な出会い方だった。