16話「大会-2日目」
大会2日目。私たちは朝食を済ませ、会場へ向かった。
「行くの2回目なのにめっちゃ緊張するー!」
「美鈴と梓ダブルス1回目で入るよね?」
美鈴と梓はペアだ。
「昨日のうちに終わらせときたかった〜」
「1回戦突破しなよー?」
そう話しているうちに会場に着いた。
「じゃあ各自ストレッチして基礎打ちする準備!」
咲先輩がそう言うと皆すぐに動き出した。
基礎打ちの時間はそう長くない。
早く下に行って場所を取らなければもしかしたら1度も入れない、ということになるかもしれないからだ。
「美穂、下いこ!」
私はそう言ってペアの美穂と下に行った。
「怜奈!2回戦も勝とうね!!」
「もちろん!!」
基礎打ちが終わり、私は呼ばれるのを待った。
美鈴と梓の試合の応援に行った。でも残念ながら1回戦突破は出来なかった。
「惜しかったね。シングルス頑張ろ!!」
美鈴と梓はお互いを励ましあっていた。
『寺崎高校神崎さん、木下さん。7コートにお入りください』
「じゃあ、行ってくるね!」
私たちは名前を呼ばれたので7コートに駆け足で向かった。
私たちは運良く、初心者の子達と当たった。
結果はもちろん勝利。
しかし次の相手は強い人だった。
「次の相手強いけど、諦めんと頑張ろ!!」
美穂はいつも私を励ましてくれる。だからとても心強かった。
3試合目が始まった。
1セット目は半分しか取れなかった。
「美穂、右の人狙ってこ。」
私はそう言った。
「ok」
2セット目。私たちはギリギリだったが何とか勝った
「あと1セット、負けずに頑張ろ!!」
そう言って挑んだ。
だけど、二点差で負けてしまった。
「うちら結構頑張ったよ!負けると思ってた相手に1セット取れたもん!」
私たちは負けたので審判をして、上に戻った。
「二人共凄いよ!成長してる!」
咲先輩に褒められた。
「ありがとうございます!」
私たちは惜しくも負けてしまったが後悔はしていない。
とても楽しく試合ができた。
私はシングルスも運良く初心者と当たり、1回戦、2回戦と勝ち続け明日へ持ち越しとなった。