11話「予想だにしていなかったこと」
あれから1週間。明日で美鈴達は付き合って1ヶ月。
私はLI〇Eの一言が気になった。美鈴はいつも
何か楽しみなことがあると必ずカウントダウンを
する子だったからだ。
私は見てみた。すると思ってもいないことが書かれていた
【もう悲しすぎる】
私は嫌な予感がしつつも美鈴にLI〇Eを送った
『美鈴?一言どうした?何かあった?』
『怜奈…死んだ。』
『死んだって…何あったん』
『別れた。振られちった』
『え…』
どうしてそうなったんだろう。私は思い切って聞いてみた
『でも別れようって言われた時理由教えてもらったんじゃないの…?』
『言われたよ。受験勉強に集中したいから別れてほしいって。でも受験終わって落ち着いたらまたお願いしていい?って言われた』
『じゃあまた復縁するってことじゃん。まだ終わってないよ。大丈夫だよ。』
『うん。言われた時ちょっと安心した。』
私も安心した。良かった。そう思っていた。
ピロン~♪
美鈴からLI〇Eがきた
『完全に終わったわ』
私はなんのことか分からなかった
『終わったって何が?』
『復縁出来ない』
『え?どゆこと?』
私は全く今の状況を理解出来ていなかった。
終わったって。復縁出来ないって。何で?
そう思っているとまたLI〇Eがきた。
『あっち彼女出来た』
『は?なんで?だって受験終わったら復縁するって言われたんじゃないの?』
『うん、そうねんけど。何か好きな人が出来たみたいで、受験を理由にうちと別れたらしい。さっき向こうから彼女出来たってわざわざLI〇Eきたわ』
私はショックより怒りに満ちていた
『何それ。そんなの酷すぎんけ。それにわざわざLI〇Eするとか最低じゃん。美鈴には悪いけどそんなんと別れて正解だよ。』
『うん。うちもそう思う。怜奈ありがとね』
それからまた1週間。
予想だにしないことが起きた。
それは美鈴の一言を見た時だった
【やっぱ好きやねんな】
『誰のことかな?』
すぐ美鈴に聞いた
『ごめん、やっぱ好きみたい』
私は何故か嫌な予感がした
『好きって誰が?』
『優大。』
『そっか…。』
私はもう無理だな。そう思った。友達とまた好きな人が被ったのだ。こんなに辛いことってある?そう思った
『うちとライバルやんなw』
なんで笑えるんだろう。悲しくないの?そんなことばかり思っていた
『そだね』
私は少し冷たく返しそれからLI〇Eは返さなかった
どうして別れてから1週間しか経ってないのにもう心変わりが出来るんだろう。おかしいよ。本当は好きじゃなかったんじゃないの?そんな酷いことばかり1人で口に出していた。