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地の文問題、心理描写の話

 小説が小説の体を保つには地の文が必要なのだろう。


 会話が続く文体はSS(ショートストーリーの略)と呼ばれ、小説ではないらしい。

 自分はこの時利用していたのは『日本語表現インフォ』というサイトであった。


 小説を書くにあたり必要になってくる描写が自分を追い詰めた。


 自分は子供の頃から周りの大人やクラスメートに、「感情がない」「センスがない」「常識がない」「何を考えているのかわからない」などと行った対応を受けてきた。

 当然自分も、相手に対して同じ感想を持っていたのだが、それを伝えるすべがわからず、「はい…」と答えるしか出来なかった。

 相手はその返答に腹を立てムカついている様子だったがどうすることも出来なかった。

 人と関わればどうしても人を怒らせてしまう、学校では出来る限り人との接触を避け、背が小さかったので非常通路の隅の隙間に身を潜めてジッとしていた。

 しかし、そうしていても「どうして友だちと仲良く遊べないのだ」と結局怒られてしまう。

 クラス委員には特にキレられていた、「お前が勝手な行動をするから悪いんだ!」と度々怒鳴られていた。

 クラスの環をまとめる務めを任された人物にとって、自分は本当に目障りな存在であったことだろう。


 話を戻すと、地の文についての内容であるが、今のように自分自身の独り言のような文ならばいくらでも書ける。

 それが、“心理描写”となると、途端にかけなくなるのであった。


「だって、感情がわからないのだから」


 これは自分の生活歴が自身と他者の心情を学ぶことをしてこなかった弊害なのか、自閉症スペクトラムの影響で本当に他人が言うように自身には“感情”というものが始めから存在しないからなのか。

 平均的な答えすら見つけられない、感情のものさしが無いから心理描写など書き表しようがない、判断がつかない。想像もできない。

 病院で、「今たのしい?」「今かなしい?」など聞かれても、「わからない」としか答えられない。

 正直、「わからない」が「わからない」と哲学的な部分すらある。

「今は、悲しむときだよ」と明確に言われた時、初めて「今、悲しいときなんだ、これが悲しい気持ちであっているんだ」とわかっていく。

 他人と笑い合うときも、「今は笑っていいときだよ」と言われて、「ああ、今は笑えるときなんだ」と学んでいく。


 地の文における心理描写、難解である。

 未だにこの書き方であっているのか、今この心理状態で正しいのか、自問自答をしても答えは出ないのだから。


 なので、今自分がしている方法は、他の人の小説を見て、同じような状況のキャラを見つけて、答え合わせする方法である。

 それでも、他人のキャラの感情なので大正解ではないだろうが、これしか今は方法がないので、仕方がない。

 膨大な小説の中から自分のキャラクターと似た状況のキャラクターを探し出すのは正直無理がある。

 自分自身に近い性格のキャラクターなら、何とかなるが、丸っきり違うと迷う。

 正反対の性格ならば、逆引きで考えれるのでどうにか理解できるかも?という具合だ。けどやっぱり、キャラクターはキャラクターであり、自分ではないので、今何を考えているのか見えてこなくなる。

 そうなると、更新がピタリと止まる。

 そうなったら、旅に出る。

 車の中でひたすら人が居ない山道を走ると、ふとキャラクターが会話を始める。

 オカルトじみているが、自分の小説はこうして話が続いていく。


 心理描写、無ければ無くて良い。

 読者は、自分より頭がいい。

 きっと、自分よりずっと読んでいる人達だ。

 浮かばないなら、読者を信じて丸投げしよう。


 車の中で、ごきげんな曲を聴いて走ればポジティブにもなれて、案外それが正解だったと納得して更新できるものだ。

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◇そんな自分が今書いている小説がこちらになります。
現世で最強だった私は新たな敵を求め最強ロリ吸血鬼に転生してしまう
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