読書感想文の思い出
読書感想文といえば、基本的に後書きの引用で、作者の言いたいことはよくわからなかった、むしろ本を一冊読み終えることが出来なかった。なので本の裏側にある『あらすじ』を読んで、全体を読んだ気になって済ませた。
けど、それだけじゃ原稿用紙を埋められないので頑張って読む……しかし最初から読む集中力は無い。
苦肉の策として……適当に開いたページを読み始めては、途中で飽きてきて本を閉じる。
適当に開いたページを読んでは……閉じる。
読んでは閉じ……を繰り返し、総合的に話が繋がりそうならそれをまとめて終わらせる。
稀に琴線に触れて読み耽ることもあったが、前後の話を読んでいないので、無味乾燥のまま「ふむ……」と深く息をついて終わる。
結局そんなこんなで印象が曖昧で感想なんてものは残らない、なのでやっぱり最終兵器、後書きだより、「作者さんがそう言っているならそうなんだと思う、終わり!」という感想文で〆のであった。
読書感想文は苦手だ、小説家になろうに登録しているが、ツイッターで時々「小説を読みに行きます!」みたいなのを見かけるが、関わらない様にしている。
もし、「俺が感想書いたのだからあんたも感想書いてよ!」なんてふられたらたまったものじゃない、自分には感想を書くということが出来ない、頑張って何度も挑戦したが、全く視界の働かない靄の中に放り込まれた状態のように思考停止してしまう。
――読書感想文、未だに未知の領域。