かくれんぼ
ちょっとした短編です。
すごく短いです。
暇つぶしにどうぞ!
「もういいかい?」
それはカゲの中から俺達を覗いていた。
「まーだだよ。」
僕達はそれから逃げるように、決して見つからないように逃げていた。
「もういいかい?」
僕達は一体何時からこの遊びを始めたんだろう?
わからない。
だけど、一つだけわかることがあった。
それは…
「まーだだよ。」
見つかったら殺されるってこと。
はじめは、何人いたんだろう?
わからない。
だけど今生きているのは僕だけだった。
「もういいねぇ?」
必死に逃げて隠れて、それに見つからないように息を殺す。
「ど〜こかな〜?」
それはとても楽しそうに言う。その声はだんだん大きくなってくる。
僕の心臓の音もそれにつられて大きくなっていく。
目からは大粒の涙が出てきていた。
僕はそれが通り過ぎてくれることを心の中で必死に願う。
だけど…
「陽太くん、みーつけた。」
それは、僕を見つけてしまった。
とても楽しそうな笑顔を浮かべてそれは僕を自分の前へ引きずり出す。
そして、それは持っていた黒い何かを振りかざす。
この日、とある街の中学校の全校生徒の死体がその生徒たちが通う中学校で見つかった。
そして、すべての死体はかくれんぼでもしていたかのように物陰などに隠れていたと言う。
内容なんてものはこれにはありません。
強いて言うなら、怪談みたいなものってところでしょうか?
完全に作者のお遊びで書いた短編ですw