17/40
黒い羽と白い女
それはそれは、美しかった
彼女の黒い羽は自由自在に空中を舞っている
・・・一方の彼女は地上に降り立ち、優雅に庭で紅茶を楽しんでいる。
彼女の羽は、己の出番をいまかいまかと待ち続ける
それでも彼女は、微動だにせず紅茶をすすった。
すると、彼女がこちらに気づき、話しかけてきた
「なぁ。うちにはな、黒い翼があんねん」
ええ、知っていますよ。
ちゃんと、見えていますよ?
貴方の、美しい羽は
「でもなぁ、うちにはそれが見えへんの」
「きっと、黒い羽をつけたうちは、めっちゃかっこいいんやろなぁ~。なんてね」
―――宝の持ち腐れだ
貴方は、あんなに美しい羽を空へ放りっぱなしにしている。
そして、それを貴方自身が気づいていないなんて。
気づいてください。
貴方には、美しい羽があるんです。
それはそれは美しい、貴方に似合う美しい羽が。
羽=相手にしか見えない鏡的な
女性のモデル?それはもちろん某作詞家さn(ry