司教アフラ、再び!
少年シュリク:
ヒャクナが、負けるなんて……
黄肌の大男:
(こいつはやばい……! 何でこんな奴が、ドレーダ軍に!?
殿下はご存知なのか!?)
ユウヤツ:
と、止まれ! あ痛!?
馬:
ブルルル!!
大男は3頭目の馬の鞍後ろに、侍女を縛って載せた。
鞍の前橋を両手で掴んで飛ぶと、体を回して瞬く間に騎乗する。
ユウヤツ:
あ・あの図体で、なんて身のこなしだ!?
黄肌の大男:
行くぞ、シュリク! あばよ!
ユウヤツ:
あっ!? 止まれ!! ……くっ、逃げられたか……
馬:
…………
ユウヤツ:
この馬、急に大人しくなったな!?
どうぶつ――発言戦の人外は、やはり手強いな……
従者ゲガン:
ユウヤツ殿、お見事な時間稼ぎでございました!
ユウヤツ:
ゲガンさん! すみません、限界でした……
従者ゲガン:
いえ! あ奴らを相手に、よくぞここまで……!
新人傭兵の要領に、海軍大尉でもあるゲガンは不安を覚えたが……
ユウヤツの為人と働きは、それを改めさせるのに十分だった。
ゲガン:
朗報です! ご兄妹が騎兵隊を率い、ここを通られました!
あ奴らの包囲へ向かっておられます!
ユウヤツ:
セラキ、セラハ……間に合ったか!
俺も行きます、奴らは手強い!!
ゲガン:
この馬で参りましょう! 良い馬です、私の後ろへ!
見送るドレーダ兵:
…………
従者ゲガンに随行していた、ドレーダ兵の1人。
その変装を解いて現われるのは……青肌の怪僧――司教アフラ。
司教アフラ:
ほほほ……視ましたよ、この眼で。
ユウヤツどの、やはり貴殿は……!




