基本ろくでもない
街道を経て城下へ帰還した、ドレーダ軍・征定大隊。
公子セラキ・大男ニキアら一同は、同じ軍用馬車から市街を臨む。
少年シュリク:
おーっ! 海が見える!!
侍女ヒャクナ:
綺麗……潮の香り……
街の漆喰の白さが、碧い水平面を際立たせている。
そこに磯由来の芳香と海カモメの鳴き声が乗り、一同は海と陸上を覚える。
大男ニキア:
さすがは海の都ドレーダ……香りは治水の賜物か。
公女セラハ:
潮風が玉に瑕ですわ……美容と軍備の天敵です。
市民たち:
セラキ様ー!
美形~! 足長っ!
セラハ様ー!
可憐ー! なんと麗しい……!
ユウヤツ:
す、すごい人気だ……!
市民たち:
…………
ヒヒヒ……
ユウヤツ:
……な、なんか怪しい人も多いな?
公子セラキ:
……王国は不気味な者ばかりだからな。
ユウヤツ:
王国は不気味な者ばかり!?
従者ゲガン:
昼間から酒で酔う者、車道で寝る者……
公女セラハ:
皮肉が過ぎる者、動植物に発言で挑む者……
旧王国時代からの名残りですわ。
セラキ:
基本ろくでもない。
ユウヤツ:
基本ろくでもない!?
○○○○○○○○○○○○○
“基本ろくでもない。”
――公子セラキ
発言レア度★☆☆☆ レア!
○○○○○○○○○○○○○
市民たち:
ウィ~……ヒヒヒ!
このねずみめ! 発言する!
セラキ:
芸術と料理も不気味だ。
ユウヤツ:
それは、確かに……
セラキ:
しかし国王陛下の万民だ、卑しくも可憐である。
世々に、護ってゆくべき物であろう!
妹セラハ:
その通りですわ!
従者ゲガン:
さすがは若様です!*拍手*
ユウヤツ:
さ・さすがだ、セラキ……これが騎士道!
セラキ:
これが〔発言騎士道〕だ。
ユウヤツ:
発言騎士道!?
セラキ:
――さて、あれがドレーダ城だ。
我ら兄妹が父――セラキヤ伯爵の居城である。
ユウヤツ:
セラキとセラハの、親父さん――
きっと、立派で知的な人なんだろうな……
セラキたち:
…………
ニキアたち:
…………
ユウヤツ:
?
◇
伯爵セラキヤ:
セラキ・セラハ……まだかな~~っ!?
[発言力 4000/4000]




