発言魔王アフバーン
翌日・明朝――ドレーダ城下・路地裏の廃屋。
先日に市街入りした司教アフラが、謎の男と密談する。
青肌・眼鏡の男:
……報せは届いているぞ、義弟よ。
与えた発言兵をドレーダ軍に装い、御車を襲わせるとは。
司教アフラ:
面目ございません、義兄上。
いえ――〔発言魔王〕・アフバーン様。
魔王アフバーン:
野盗を懐柔し、侍女ヒャクナの動向を探らせる――
計画が水の泡だが……なぜ勝手な真似をした?
[発言力 ???/8100]
司教アフラ:
発言します!
[8100/8100]
「副目標の〔最終章〕――捨て置かざるを得ませんでした。
主目標である〔絆の発言者〕を……ついに見つけたのです!」
魔王アフバーン:
……ほう?{-8100}
[???/8100]
ついに姿を現した、発言魔王。教会のいち司教が荒ら屋にいたのは、
公子セラキが推した通り偶然ではなく――侍女ヒャクナが発言する
最終章を追うべく、土地勘のある野盗へ近づいたようだ……
義弟アフラ:
傭兵で名はユウヤツ。侍女たちとの会敵を狙い、仕組んだ襲撃でした。
2家へのけん制にもなり、1石2丁でしょう!
アフバーン:
……会敵を? まさか、章で試させるために?
この私が発言して、確認すれば良かった物を……
義弟アフラ:
それでは、義兄上が目立ちかねません!
アフバーン:
……好機だった、と言いたいのだな。
発言強者同士の会敵も、狙い易くはあるか……それで?
義弟アフラ:
発言します!
[8100/8100]
「狙い通りに会敵し――〔彼はみごと、章を退けました!〕」
「私もその場で視ました! 2家と教会も、直にこの件を共有するはず!」
アフバーン:
{-8100}
{-8100}
[???/8100]
ほう……それは、素晴らしい。〔本物〕――しかも〔目覚めている〕?
義弟アフラ:
兄上の仰った通りです! やはり、絆の発言者でおられました!
アフバーン:
当然だ……〔レグィンは特に、絆に執着していた。〕
〔奴はいま、ユウヤツなる演技をしている〕と言う事だな?
義弟アフラ:
おそらくは……しかし、気になる事も。
アフバーン:
?
義弟アフラ:
絆の発言力が、あり過ぎたような……?
アフバーン:
大き過ぎた……?
義弟アフラ:
しかもあれは、セラキ公子よりも……?
アフバーン:
……セラキ? ドレーダの?
聖騎士の発言力を、絆の発言で越える……?
それではまるで、発言勇者のままだが?
義弟アフラ:
お、お目覚めなのは確かです……!
アフバーン:
……分かった。今回の独断専行は、不問としよう。
教会の情報網も役に立つな? 手間が省けた。
義弟アフラ:
あ、ありがとうございます!
先んじてユウヤツ〔様〕に関わりましょう!
アフバーン:
〔史上最強のレグィン〕さえ見つかれば、我らが有利だ。
協定は守る。だが、それはそれ――事故は起こるものだ!
義弟アフラ:
さすがは義兄上! なかなかどうして……
アフバーン:
どうしてなかなか……
義弟アフラ:
ほほほほ!!
アフバーン:
フフフフ!!
○○○○○○○○○○○○○
“なかなかどうして……”
――司教アフラ
発言レア度★☆☆☆ レア!
“どうしてなかなか……”
――魔王アフバーン
発言レア度★☆☆☆ レア!
○○○○○○○○○○○○○




