ユウヤツ vs 幼王子アルン
大男ニキア一行が落ち着きを取り戻した頃――
公子セラキの計らいで一同が集い、団らんのひと時を過ごす。
ユウヤツ:
やぁ、俺はユウヤツだ!
幼王子アルン:
――ユーユツ?
ユウヤツ:
ユウ、ヤツ。
幼王子アルン:
――ヤーヤツ?
公子セラキ:
フッ……ヤーヤツ、か。
従者ゲガン:
わはは!
少年シュリク:
(どーすんのさ、この状況!?)
大男ニキア:
(ここは、何とか乗り切ろう……敵意はなさそうだから)
公女セラハ・侍女ヒャクナ:
…………
健気な幼子に思考を圧倒され、女2名が豹変する。
女どもに肉薄され、挟まれて縦へ延びるアルンくん。*むぎゅ*
ユウヤツ:
あっ……俺がお話してたのに……
少年シュリク:
おい、女性陣。アルンをあまり物扱いするなよ?
キョーイクに悪いんだぞ。
公女セラハ:
*怒り*
し・しかし、この年頃の男の子は!
触れ合わずにはいられない、希少さなのです!!
侍女ヒャクナ:
*怒り* シュリク、あんたも抱っこしてみる!?
少年シュリク:
…………
縦延びしたアルンくんを上から押して戻し、両手で抱えるシュリク。
しかし男としてのキョーイクを見据え、そこから先は頬ずりに留める。
ヒャクナ:
*怒り* あんたも抱っこ、したげよーか?
シュリク:
え、遠慮します!
ユウヤツ:
シュリク。抱っこされた方が、良いと思う。
シュリク:
……え。
ユウヤツ:
男は大抵、甘えさせてもらえなくなる……
女性がやさしいのは、今だけなんだ……
シュリク:
……そ、そーなんだ?
大男ニキア:
(分かる――分かるぜ、傭兵ユウヤツ)
ユウヤツ:
特にヒャクナには、抱っこされておくべきだ。
ヒャクナ:
……特に……?
ユウヤツ:
発言する!
[発言力 130000/130000]
「ヒャクナは、素敵なお姉さんだから!」
ヒャクナ:
……素敵、な……?{-130000}
[0/4000]
予てより侍女の心中で、ユウヤツの印象は悪くはなかった。
同年代の優男ながら健康的で、清潔感があり疾しさも感じない。
その発言で――侍女は男女の憧憬を不意に覚え、頬を染めた。
シュリク:
へぇー……
ニキア:
ほーぅ……?
ヒャクナ:
な、何よその目は……!?
セラハ:
ユ、ユウヤツ様!? わたくしは……!?
わたくしには、抱っこされたいですか!?
ユウヤツ:
え……? セラハが?
「セラハが男を抱っこは――厳しくないか?」
小柄なセラハ:
……!!!{-130000}
[0/16000]
公子セラキ:
「ユウヤツ、貴様……
わが妹を軽んじるとは、良い度胸だ」
[32000/32000]
ユウヤツ:
!?{-32000}
[98000/130000]




