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発言勇者ユウヤツ その2  作者: サードハム
軍陣営ステージ
25/29

ユウヤツ vs 幼王子アルン

 大男ニキア一行が落ち着きを取り戻した(ころ)――

公子(こうし)セラキの(はか)らいで一同が(つど)い、団らんのひと時を過ごす。


ユウヤツ:

  やぁ、俺はユウヤツだ!


(よう)王子アルン:

  ――ユーユツ?


ユウヤツ:

  ユウ、ヤツ。

幼王子アルン:

  ――ヤーヤツ?



公子セラキ:

  フッ……ヤーヤツ、か。

従者(じゅうしゃ)ゲガン:

  わはは!


少年シュリク:

 (どーすんのさ、この状況!?)

大男ニキア:

 (ここは、何とか乗り切ろう……敵意(てきい)はなさそうだから)



公女(こうじょ)セラハ・侍女(じじょ)ヒャクナ:

  …………



 健気(けなげ)幼子(おさなご)に思考を圧倒され、女2名が豹変(ひょうへん)する。

女どもに肉薄(にくはく)され、挟まれて(たて)へ延びるアルンくん。*むぎゅ*


ユウヤツ:

  あっ……俺がお話してたのに……


少年シュリク:

  おい、女性陣。アルンをあまり物扱(ものあつか)いするなよ?

  キョーイクに悪いんだぞ。



公女セラハ:

 *怒り*

  し・しかし、この年頃(としごろ)の男の子は!

  ()れ合わずにはいられない、希少(きしょう)さなのです!!


侍女ヒャクナ:

 *怒り* シュリク、あんたも()っこしてみる!?


少年シュリク:

  …………



 縦延びしたアルンくんを上から押して戻し、両手で抱えるシュリク。

しかし男としてのキョーイクを見据(みす)え、そこから先は(ほお)ずりに(とど)める。


ヒャクナ:

 *怒り* あんたも抱っこ、したげよーか?

シュリク:

  え、遠慮(えんりょ)します!



ユウヤツ:

  シュリク。抱っこされた方が、良いと思う。

シュリク:

  ……え。


ユウヤツ:

  男は大抵(たいてい)(あま)えさせてもらえなくなる……

  女性がやさしいのは、今だけなんだ……


シュリク:

  ……そ、そーなんだ?

大男ニキア:

 (分かる――分かるぜ、傭兵(ようへい)ユウヤツ)


ユウヤツ:

  特にヒャクナには、抱っこされておくべきだ。

ヒャクナ:

  ……特に……?



ユウヤツ:

  発言する!

 [発言力 130000/130000]


 「ヒャクナは、素敵(すてき)なお姉さんだから!」



ヒャクナ:

  ……素敵、な……?{-130000}

 [0/4000]



 (かね)てより侍女の心中で、ユウヤツの印象は悪くはなかった。

同年代の優男(やさおとこ)ながら健康的で、清潔(せいけつ)感があり(やま)しさも感じない。

その発言で――侍女は男女の憧憬(しょうけい)を不意に覚え、(ほお)()めた。


シュリク:

  へぇー……

ニキア:

  ほーぅ……?

ヒャクナ:

  な、何よその目は……!?


セラハ:

  ユ、ユウヤツ様!? わたくしは……!?

  わたくしには、抱っこされたいですか!?



ユウヤツ:

  え……? セラハが?

 「セラハが男を抱っこは――(きび)しくないか?」



小柄(こがら)なセラハ:

  ……!!!{-130000}

 [0/16000]



公子セラキ:

 「ユウヤツ、貴様……

  わが妹を(かろ)んじるとは、良い度胸(どきょう)だ」

 [32000/32000]


ユウヤツ:

  !?{-32000}

 [98000/130000]


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