危険な発言法
大男ニキア:
もう1つ確認だが――〔章〕は魔法とは違う、だな?
侍女ヒャクナ:
うん……もっと危険な発言法。
〔後ろの3単語は、文でなくても危険。〕
少年シュリク:
〔発言者次第で、危険な発言力になる。〕
俺とヒャクナが護衛になれる理由。
大男ニキア:
お前らのは、たしか――
侍女ヒャクナ:
指輪・指輪・結ぶ。
少年シュリク:
高圧・高温・波乱。
ニキア:
そう、それだ。お前らが発言すれば――
〔同時〕だったり、〔逆らえない〕?
少年・侍女:
うん。
3人によれば章とは――たった3単語の危険性による、発言法。
発言者次第で、危険な発言力となっていた。
少年による傀儡章において、その危険性は明らかである。
大陸東西では未だ、高圧・高温機関が産業に現れていない。
ニキア:
傭兵ユウヤツを倒せない理由――分からねぇな。
単語で通じて、魔法よりも危険な章なら……倒せるはずだ。
ヒャクナ:
普通の発言は通じる……章にだけ、強い……?
少年シュリクの発言に5度も耐え、危険な発言法をも退けた青年――
前例がないユウヤツの性質に、3人の実力者たちが青ざめる。
シュリク:
……お・俺たち、帰還した方が良くない?
ヒャクナ:
うん。兄王子殿下のご指示を仰がないと。
ニキア:
そうだな……
幼王子アルン:
おーじ――〔ぱーぱ〕?
ヒャクナ:
そうよ。ぱーぱへ会いに、行こうね?
幼王子アルン:
うん!!
シュリク:
この軍、王都へも凱旋するって聞いた。
俺らも連れてってもらえるかな……?
ニキア:
なるほど……相乗りなら都合が良い。話しておこう。
◇
ユウヤツ:
くぐつ――どこかで聴いたはずなんだよな。
聴いたって言うか……俺、良く知ってる? 何でだ……?
…………
ユウヤツ:
まぁ、別にいいか……絆の方が大事だし!




