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発言勇者ユウヤツ その2  作者: サードハム
軍陣営ステージ
22/29

ユウヤツ vs 少年シュリク

 営内(えいない)・将官用の幕舎(ばくしゃ)


少年シュリク:

  さっきのお(まつ)(さわ)ぎ……あれ何!?


侍女(じじょ)ヒャクナ:

  あの男――ユウヤツが、壇上(だんじょう)で発言してた。

大男ニキア:

  ヒャクナに勝った奴か……発言傭兵(ようへい)って話だが。



少年シュリク:

  何者なんだろ?〔(しょう)〕も通じなかったし……

侍女ヒャクナ:

  ……〔最終章〕、通じてたよ。

  言語も内容も通じたのに、倒せない――〔退(しりぞ)けられた〕としか。


シュリク:

  退けられた……??

ヒャクナ:

  あんたの〔傀儡(くぐつ)章〕は、どうだろうね……?

シュリク:

  ……実験しに行く?


大男ニキア:

  おい……遊びに行くなら、目立たんようにしろよ。

  アルンと俺ら護衛(ごえい)の存在は、機密(きみつ)なんだからな?



ヒャクナ:

  あの……

シュリク:

  ユウヤツ、さん。


ユウヤツ:

  やぁ、2人とも。ユウヤツでいいよ!



シュリク:

  ……じゃあ、ユウヤツの兄ちゃん!

ユウヤツ:

 (こ・この子たち、王族(おうぞく)のお付きなんだよな……?

  不敬に気を付けないと……)


ヒャクナ:

  ユウヤツ……ちょっと、実験していい?

ユウヤツ:

  ……実験?

シュリク:

  そそ、ジッケン! 悪いようにはしないから。



 気さくに語る少年シュリク……

しかしその表情は無機質(むきしつ)な物へ急変し、特殊な発言が始まる。



シュリク:

 『傀儡(くぐつ)章――高圧・高温・波乱(はらん)

 [発言力 4000/4000]



ユウヤツ:

  ……?

 [130000/130000]



シュリク:

 「発言〔しろ〕。俺はユウヤツ」



ユウヤツ:

  …………

シュリク・ヒャクナ:

  …………


ユウヤツ:

  ……実験、できた?



 少年が発言した傀儡(くぐつ)章――発言〔しろ〕。

状況からして、確実に危険な発言であり発言法だったが……


シュリク:

  ご、ごめん……!! 俺、用事おもい出した!!

ヒャクナ:

  わ、私も……!!


ユウヤツ:

  お、おい……?


 (――あれ? くぐつ?

  今の発言……俺、聞き覚えがある……?



 少年と侍女は戦慄(せんりつ)から、齢相応(としそうおう)の表情を取り戻す。


シュリク:

  ……は・発言を、(あやつ)れなかった!!

ヒャクナ:

  ニキアに(しら)せないと! これは有事のはず!!


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