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発言勇者ユウヤツ その2  作者: サードハム
廃墟ステージ
2/29

包囲戦

 公子(こうし)セラキら司令部は、かの平地林(へいちりん)敵拠地(てききょち)(すみ)やかに推定(すいてい)――

セラ兄妹(きょうだい)(ひき)いる1個中隊360名が、包囲(ほうい)を展開していた。


大隊(だいたい)長:

  残念(ざんねん)ながら……敵4人は包囲を抜け、林を脱出したようです。

  報告の通り、敵にも指揮(しき)心得(こころえ)があります。

近衛(このえ)兵:

  セラキ様、続報(ぞくほう)です!



公子セラキ:

  ……よし。後詰(ごづ)め中隊が、第2包囲に成功した。

  (うま)(うば)えていないが疲労(ひろう)はさせたはずだ。

大隊長:

  見事に()まりましたな……!


公女(こうじょ)セラハ:

  敵も指揮を要訣(ようけつ)するならば――それゆえにお(にい)様とわたくしを想定(そうてい)し、

  撤退(てったい)しようとして()まるのです! 退路(たいろ)の予測も容易(たやす)地勢(ちせい)でしたわ!


セラキ:

  後詰めの方に、ユウヤツとゲガンを()せてある。

  時間を(かせ)ぐと期待しよう。

大隊長:

  ! あの傭兵(ようへい)どのが、あちらに!?

  さすがのお手並み……!


セラキ:

  騎兵(きへい)を集めろ! 我らも急ぎ、包囲へ向かうぞ!



 同平原。新たに包囲された、別の廃墟(はいきょ)

後詰めの1個中隊が第2包囲を展開する中――

従者(じゅうしゃ)ゲガンとユウヤツが、接敵(せってき)するべく突入する。


従者ゲガン:

  ユウヤツ殿、ご武運(ぶうん)を!

  ご兄妹のご到来(とうらい)まで、可能な限り時間稼ぎを!

ユウヤツ:

  了解(りょうかい)です! ()めすぎず・()げすぎず、ですね?



(ふじ)色髪の少年:

  …………


ユウヤツ:

  君は……?

藤色髪の少年:

  あのさ……帰ってくんない? そうすれば何もしない。


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