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発言勇者ユウヤツ その2  作者: サードハム
軍陣営ステージ
18/29

首謀者

公女(こうじょ)セラハ:

  わたくしも感じます……ユウヤツ様のご出自(しゅつじ)

  急ぎ(あらた)めるべきです。アフラ司教(しきょう)も、あの方を……


公子(こうし)セラキ:

  彼も、ユウヤツに関心(かんしん)があるようだった。

  あの発言力は、普通ではないからな。



従者(じゅうしゃ)ゲガン:

  ――司教と言えば。

  ユウヤツ殿によれば、彼は野盗(やとう)(まぎ)れていた居たようです。


公子セラキ:

  おそらく例によって、教会情報網(じょうほうもう)一端(いったん)だ。

  何かの目的で潜入(せんにゅう)していたのだろう。



公女セラハ:

  ニキア様ご一行の外遊(がいゆう)が重なったのは、偶然(ぐうぜん)で……?

セラキ:

  ……司教は知っていた、と?


妹セラハ:

  情報網を(よう)するであろう、御車(ぎょしゃ)襲撃(しゅうげき)・領軍兵装の調達(ちょうたつ)……

  指揮(しき)できる人物のお1人では?

従者ゲガン:

  アフラ殿が……!?


セラキ:

  しかしそれは、一線を()えている。

  教会の立場としても、アフ家としてさえ……動機(どうき)は?

妹セラハ:

  動機……


セラキ:

  我らセラ家と王家を相手に、一線を越えるほどの動機。

  そんな物は――

妹セラハ:

  そ・そうですね、そんな物は――


セラキ・セラハ:

  …………



妹セラハ:

 (ユウヤツ様……!?)

セラキ:

 (関心を向けていた、ユウヤツ……!?

  まさか……だが、あの発言力は……)


ゲガン:

  ……いかがなさいますか?

セラキ:

  ――急ぎ検める。

  帰還(きかん)凱旋(がいせん)(ひか)えているが……人員に余裕(よゆう)は?


ゲガン:

  特戦項(とくせんこう)を数名、近衛(このえ)に潜ませております。

セラキ:

  その精鋭(せいえい)から(つの)ろう。

  ゲガンはさり気なく、故郷(こきょう)名や地点を()き出してくれ。


ゲガン:

  ……さり()なく?

セラキ:

  傭兵(ようへい)に応える義務(ぎむ)はないからな……心象(しんしょう)を悪くしたくない。

  できればドレーダに、(とど)めておきたい人材だ。それに――


妹セラハ:

  それに、〔抵抗(ていこう)される〕かもしれない……?



ゲガン:

  ……!!

セラキ:

  …………


妹セラハ:

  わたくしは、信じております。

  ユウヤツ様は善人(ぜんにん)です、(きずな)の発言者なのですから!

セラキ:

  ……それもそうだな。あの絆男(きずなおとこ)に限って、(うし)(ぐら)い所はあるまい。


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