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発言勇者ユウヤツ その2  作者: サードハム
平原ステージ
14/29

発言兵36人

公子(こうし)セラキ:

  馬車の襲撃(しゅうげき)は時期的に、営内(えいない)でアフラ司教(しきょう)が現れた後になる。

ユウヤツ:

  アフラ――あの怪僧(かいそう)と、セラキが(たたか)った後か。


公子セラキ:

  実行犯は、〔発言小隊(しょうたい)〕だったと言う。

ユウヤツ:

  発言小隊!?


セラキ:

  発言兵36人だ。

ユウヤツ:

  発言兵36人!?

大男(おおおとこ)ニキア:

 (……息合ってるな、この2人)



セラキ:

  ご一行が我らを警戒(けいかい)し、抵抗(ていこう)したのも当然だ。

  練度(れんど)が低くても、戦場では脅威(きょうい)となり()る……明確な敵性行為(てきせいこうい)だ。


少年シュリク:

  俺とヒャクナで、全員(たお)したけどね!

ユウヤツ:

  全員!?

侍女(じじょ)ヒャクナ:

  その後、平地林(へいちりん)のあの廃墟(はいきょ)避難(ひなん)したの。


大男ニキア:

  通報(つうほう)も考えましたが……現場へ(もど)ると馬車と馬と、兵装だけでして。

  証拠(しょうこ)がなく、()むをえず()げ続けたのです。

ユウヤツ:

  そんな経緯(けいい)が……



従者(じゅうしゃ)ゲガン:

  その(ころ)欠員(けついん)はございません。大隊からではない……


セラキ:

  手練(てだ)れの刺客(しかく)ではなく、ご一行(ねら)いではない。

  馬車や馬を残したので……金品狙いの野盗(やとう)でもない、か。


公女(こうじょ)セラハ:

  しかしながら、発言小隊ですわ!

  皆さまの戦力を知った上での、敵性行為に思えます!


従者ゲガン:

  ……さらに申し上げれば。

  セラキ様の指揮(しき)であれば、皆さまとの接敵(せってき)まで状況が(はこ)びます。



ユウヤツ:

  ……?? つまりッ!?

セラキ:

  我らは……衝突(しょうとつ)〔させられた〕かもしれん。


ユウヤツ:

  ――!?

少年・侍女:

  !?


ニキア:

  させられた、ですか……

妹セラハ:

  不祥事(ふしょうじ)が狙いでしょうか……? 軍の? お兄様の?


ニキア:

  それだけ大きな話となれば……〔上の話〕かもしれません。

 〔一線を()えている〕からです。

セラキ:

  なるほど……ご教示(きょうじ)に感謝します。


ニキア:

  これくらいは共有しましょう!

  ……セラキヤ(きょう)のお手間も、(はぶ)けるかも。


ユウヤツ:

 (上の話……?)

妹セラハ:

 (一線――まさか、この方々(かたがた)は……!?)


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