大男 vs 小さな男の子
公子セラキ:
御仁の身元は……元官吏、とだけ明かしておく。
大男ニキア:
どうも。これが身分証だ。
ユウヤツ:
身分証……俺がセラキに貰った物に、似てるな。
公子セラキ:
うむ、本物の官給品だ。記載の口唇紋・耳紋も一致する。
ユウヤツ:
……すみませんでした。野盗扱いしてしまって。
大男ニキア:
気にすんな。俺は見た目、こんなだしな?
そう思い込んでも仕方ねぇ。
公女セラハ:
発言します!
[発言力 16000/16000]
「仰る通りかと! お気になさらず!」
ニキア:
どぅはっ!?{-16000}
[0/1000]
従者ゲガン:
お嬢様……そこは否定さし上げねば、不敬です。
公女セラハ:
!!
少年シュリク:
親戚の、シュリクです。
侍女ヒャクナ:
同じく、ヒャクナです。
妹セラハ:
……せ・正騎士以上の発言者が、2人もご親族に?
ニキア一行:
…………
ニキア:
そ、そうなるな……小さい男の子は、俺の子だ。
ユウヤツ:
……貴方の?
アルンくん:
……〔ぱーぱ〕?
ニキア:
そ、そう! 俺が、ぱーぱ……だろっ?
[1/1000]
アルンくん:
「ニキア、ぱーぱ~?」
[発言力 032/032]
ニキア:
…………{-32}
[0/1000]
大男ニキアはアルンくんの〔ぱーぱ〕を騙るも……
幼子は忖度せず、上目遣いに問い質す。
ユウヤツ:
(……う、嘘じゃないか)
従者ゲガン:
わはは!
妹セラハ:
……その子にも、発言力が?
セラキ:
セラハ、止せ。身元は確かなのだ。
双方に然るべき立場があろう。詮索は不敬で危うい。
妹セラハ:
し、失言でした……!
ニキア:
……ご配慮、痛み入ります。
セラキ:
事の経緯だが――皆さまはドレーダ市への街道で、
観光馬車をドレーダ軍に襲われたと言う。
ユウヤツ・妹セラハ:
何!?
何ですって!?




