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発言勇者ユウヤツ その2  作者: サードハム
平原ステージ
11/29

公子セラキ vs 大男ニキア

 ドレーダ平原。ユウヤツから(のが)れ、騎馬(きば)()ける大男の一行。

しかし(またた)く間に、公子(こうし)セラキ指揮(しき)の騎兵隊に包囲される。


少年シュリク:

  か、囲まれてる……!? いつの間に!?



 (さか)向こうから2騎将(にきしょう)――公子セラキ・公女(こうじょ)セラハが(あら)われる。

両人は従える白駿馬(しゅんめ)・黒駿馬に乗り、一行を見下(みお)ろす。


公子セラキ:

  我はセラキ=デヤー=ドレーダである!

  黄肌(きはだ)の大男、降伏(こうふく)せよ!


公女セラハ:

  従いますわたくしは、セラハ=ウリア=ドレーダ!

  少年2人の待遇(たいぐう)は、保障(ほしょう)されます!


黄肌の大男:

  妹まで来たか……ヒャクナ、発言の準備は?

侍女(じじょ)ヒャクナ:

  ……もう、立てるよ! 私も……戦える!

 [発言力 4/4000]



 女は口の()み物を懐中(かいちゅう)(おさ)め、発言に(のぞ)む。

大男が彼女を馬に()せる際、(した)を噛まないよう押し()めた物である。


黄肌の大男:

  先に(おそ)ってきたのはそっちだろう!? 信じられねえ!!


公子セラキ:

  (たくら)みはやめるがいい! 敵ながら見事な退却(たいきゃく)であった!

  しかし我らの練度(れんど)を、もはや(さっ)したであろう!?

公女セラハ:

  身が潔白(けっぱく)であれば、()ず降伏しなさい!



少年シュリク:

  ニキア! もう、俺が本気で発言するしか……

大男ニキア:

  ……待て。それであの2人を倒したら、(さわ)ぎになる。

  俺だけ身元を明かして、交渉(こうしょう)した方が良い……


シュリク:

  けど!

大男ニキア:

  シュリク。この子を――アルンを頼む。


シュリク・侍女ヒャクナ:

  …………

(みどり)髪の男の子:

  ~~~。



 男の子も、口に噛み物をさせられている。

()れ出る幼気(いたいけ)な声は、ドレーダ兵たちの緊張(きんちょう)(やわ)らげる。


ニキア:

  アルン。シュリクお兄ちゃんにくっついとけ。いいな?

アルンくん:

  ふん!!(うん!!)



ニキア:

  セラキ公子、まず俺だけ降伏する! あんたと俺で交渉したい!

  彼女たちは、まだ駄目(だめ)だ!

セラキ:

  ……よかろう! 馬から降りよ!


セラキ:

  セラハ……包囲をまだ()かせるな。

  幼子(おさなご)を連れながら、ユウヤツとゲガンから逃れた相手だ。

妹セラハ:

  ()っ!


ヒャクナ:

  シュリク、背中は(まか)せたよ。

シュリク:

  あぁ! アルン、俺たち2人から離れるなよ?

アルンくん:

  ふん!!!(うん!!!)



 近衛(このえ)の騎兵たちは軍旗(ぐんき)を平原に突き立て……

兵装や(かざ)り布を(もち)いて、簡易(かんい)な会場を敷設(ふせつ)した。

ドレーダ兵の練度(れんど)に、大男ニキアは敬慕(けいぼ)を覚える。


ニキア:

  (とし)の割に、あんたは話ができそうだ。

セラキ:

  そう(ねが)う。では、交渉を始めよう。


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