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強い野盗?
ドレーダ軍・天幕にて緊急軍議が開かれた頃――
平原近く、平地林の放棄された廃墟。出自不明の4人が身を潜める。
藤色髪の少年:
ニキア! 太鼓の音だ――でも出撃とは違う。
黄肌の大男:
いや、シュリク。セラキ・セラハの発言兄妹は、厄介だ……
直ぐにここまで来る。ひと砂の間に、荷物をまとめろ!
藤色髪の少年:
ほ、本当に……?
黄肌の大男:
分かってると思うが――万一の時は、俺が囮になる。
その後はヒャクナが指揮しろ。
桃色髪の女:
……了ぇ。
ユウヤツと齢近い女は、了承するも表情を曇らせる。
部隊運用の経験を持つのは、黄肌の大男だけだった。
かの兄妹の機動推測も……経験あっての物だろう。
大男:
アルン~? 今からお馬さんに乗ろうな~?
緑髪の男の子:
うん!!
名を呼ばれて応えるのは……緑髪の幼気な男の子。
ほぼ3頭身の体から発したのは――力強くも瑞々しい返事。
少年:
な、なんでこんな事に……
大男:
ヒャクナ。お前は最悪、あの発言兄妹と同時に当たるが?
桃色髪の女:
問題ない。2人同時でも倒せる。
少年:
お・俺だって、あの2人に勝てる! 皆で乗り越えようよ!?
大男:
言っておく……2人とも先走るなよ。
お前らの本気は、最後の手段だからな?




