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バジリスクに転生したおれは、もはや危険じゃないらしい でも、冒険者たちはまだ知らない  作者: nekorovin2501


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6/7

第6話: 王都への門と、最後の誤解

作成しておいて

なんですが、リナは目が見えないけど

文字は手で触って読み上げてるらしく

手を振るは声のする方に振っているとの事

あと生まれつきの盲目で心の眼という感覚が

発達してる設定との事でした。感情も読めるから

最初のバジリスクの理解者になれた。

王都の巨大な城壁が見えてきた。

朝日が石壁を照らし、門番の槍がキラリと光る。

門前は人で溢れ、馬車や行商人が列を作る。

俺とリナは、街道の端を這って近づく。

リナは俺の背で少し緊張した声。

「おれさん……ここが王都だよ。ギルド本部もあるんだって。」

「……(ゴロゴロ)」

俺は尻尾で地面に大きく

【やっと着いた】

と書く。

門番が俺たちを見て、槍を構える。

「止まれ! そのバジリスクは——」

だが、隣の門番が慌てて止める。

「待て! ギルドから通達だ! こいつは保護対象だ!」

「石化しないバジリスクと目隠しの少女……噂の本人たちだ!」

門が開き、群衆がどよめく。

「本物だ!」

「石化しないってマジか!」

「写真撮らせてくれ!」(……この世界にカメラはないけど)

俺たちは門をくぐり、王都の大通りへ。

石畳が続き、噴水がキラキラ光る。

子どもたちが駆け寄り、リナに手を振る。

「お姉ちゃん! バジリスク乗ってるー!」

リナが笑顔で手を振り返す。

「うん! おれさん、優しいんだよ!」

だが——

通りの奥から、重々しい足音。

銀の鎧を着た騎士団が現れる。

隊長は大剣を肩に、俺を睨む。

「ギルドの保護対象だと? ふざけるな!」

「俺は昔、仲間を石にされた! バジリスクは全て殺す!」

……やっぱり、最後まで出てきたか。

トラウマ持ちの復讐者タイプ。

騎士団が一斉に武器を構える。

「保護対象だろうが関係ない!」

「王都で暴れさせん!」

群衆が慌てて離れる。

リナが叫ぶ。

「待って! おれさんはもう石化しないよ!」

「証明するから!」

隊長が笑う。

「証明? どうやってだ!」

「俺の目を直視しろ! 石化しなければ信じてやる!」

……来たか。

これが最終試練だ。

俺はリナを地面に降ろし、ゆっくりと隊長の前に出る。

視線を完全に合わせる。

力を一切使わない。

ただ、真っ直ぐ見つめる。

隊長の目が震える。

「……石化しない?」

「本当に……何も起こらねぇ……?」

俺は尻尾で地面に大きく書く。

【俺 危険 じゃない 昔 ごめん】

リナが読み上げる。

「『おれ きけん じゃない むかし ごめん』……!」

「隊長さん、おれさんは過去のバジリスクとは違うの!」

「もう誰も傷つけないって、約束してる!」

隊長の剣が、ガタンと下がる。

「……昔のバジリスクは、俺の仲間を……」

「でも、お前は……違うのか?」

俺はゆっくりと頭を下げる。

(バジリスクに土下座は難しいけど、精一杯やった)

隊長が剣を収め、膝をつく。

「……すまなかった。」

「俺の誤解だった。」

群衆がどっと歓声を上げる。

「やったー!」

「バジリスク無害認定!」

「王都の新名物だ!」

ギルド本部の使者が走ってくる。

「公式発表だ! バジリスク『おれ』は、完全なる無害認定!」

「これより、王都の保護獣とする!」

リナが俺の鱗に抱きつく。

「おれさん……やったね!」

俺は尻尾で地面に大きく書く。

【ありがとう リナ】

【みんな ありがとう】

——こうして、

俺の誤解を解く旅は、

一つの区切りを迎えた。

でも——

俺は知っている。

まだ世界のどこかで、

「バジリスク=危険」の噂が残ってることを。

だから、俺とリナの旅は、

まだ終わらない。

(つづく)

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