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なんかでちゃった

死を覚悟したのに、いつまでたっても食べられる気配がない。それにさっきのすごい音と光はなんだったんだろう。

そっと目を開けると、ぼくとサメの間に花の形をした光の盾が浮いていて、ぼくのことを守ってくれているみたいだ。


「やっぱり魔法あったんだ…」


でも、一体誰が?辺りを見回しても誰もいない。

誰がぼくを守ってくれたんだろう?

この場にいるのはぼくしかいない、けどぼくは魔法の使い方なんてわからない。

困惑していると、突然上の方からガウラくんの声がした。


「カルミアくーーーん!今助けるよーーー!!」


上を見ると、足に緑色の竜巻を纏ったガウラくんが空を走っていた。


「うぉぉぉ!ミラクルガウラキーック!!」


持ち前の足の速さと重力による加速でさらに勢いを増したガウラくんの飛び蹴りが、光の盾にぶつかったままぴったり止まっているサメにズガァン!と派手な音を立てて命中した。

ガウラくんの飛び蹴りの威力はすごかったみたいで、サメの巨体を軽々と島の外まで吹き飛ばしてしまった。


「ふー、あぶなかった!」

「ありがとうガウラくん。強いんだね…」

「いっぱいしゅぎょーしてるからね!」

「そういえばガウラくん、空走ってなかった?」

「うん!あれが僕の魔法だよ!空を飛んだり速く走ったりできるの!」


すごいなぁ。ぼくも空飛んでみたい。ていうか

「僕も魔法使えるようになりたいなぁ」

するとガウラくんが不思議そうに首を傾げる。


「カルミアくんだって魔法使ってたじゃん!」


そんな馬鹿な。使い方もわからないのに使えるわけないよ。

その考えを呼んだのか、ガウラくんは付け加える。

「カルミアくんあのお花の盾で守ってたじゃん!あんな魔法見たことないからきっとカルミアくんの魔法だよ!」


そうなのかな。もしそうだったら嬉しいな。

サメの攻撃を耐え切り、次に何をすればわからない、という感じでふわふわ浮かんでる光の花の盾に向かって手をかざして、消えろ、と念じてみる。


直後、本当に盾が消えた。

次は出てこい、と念じてみる。


でちゃった。他にも移動しろ、とか向きを変えろ、とか念じてみたけど、全部思い通りに動いた。大きさもある程度変えられる。最大でぼく3人分くらいの大きさまで大きくできるみたいだ。

光の花の盾を自由自在に操れる。

ほんとにこれがぼくの魔法みたいだ。


すごく嬉しい。もう魔法無しでも空を飛べちゃいそうなくらいの気分だ。夢にまで見た魔法。

炎の玉を出したり敵を凍らせたりするような魔法じゃないけど、魔法は魔法だ。

他には何ができるのだろうか。色々試したい気持ちもあるけど、今は喜びでそれどころじゃない。


ぴょんぴょん跳び回っていると、ガウラくんがあ、と何かを思い出したような顔をした。


「どうしたのガウラくん?」

「カルミアくん、その魔法の名前何にするのー?」


飛び蹴りはガウラくんの得意技で、最初は

「ミラクルスーパーアルティメットハイパーファンタスティックビューティフル(中略)ウルトラガウラキック」

と名づけたが本人が覚えきれなかったので「ミラクルガウラキック」や「ハイパーガウラキック」など、打つたびに名前が変わる。

あと必殺技名は叫んだ方が良い、と思っているため毎回すごいおっきい声で叫ぶ。たまに他の住民に怒られてしゅんってなる。かわいいね。

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