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ふしぎなけんきゅうじょ

地下の研究所。怪しい。怪しすぎる。

なんかやばい研究でもしてるんじゃないのか。名前もヤベーって言っちゃってるし。

いやでもここの人たちはみんな優しかったし...

ええい、悩んでいても仕方ない。好奇心をほうっておくと後で後悔しそうだ。

大丈夫、この「島」の人なら入るくらい許してくれるはず。


念の為コンコン、と小さくノックしてからドアを開ける。

ギィ、と耳を刺す嫌な音。あまり好きな音じゃない。


ドアの隙間からそっと顔を出す。とりあえず人はいなさそうだ。


中に入って見えたのは、檻や手術台、パソコン、試験管とか冷蔵庫とか。

そしてSFものとかでよく見る、人とかが入れられてる水槽みたいなあれが5つくらい。みたいだ。

一番奥にはすっごい大きい水槽のやつが一つ。よく見たら何か入ってる…?


パソコンは電源が落とされていて中身は見れなさそうだ。というかなんでパソコンがあるの?


水槽の側にはモニター端末が付いていて、実験台の記録が書かれている。

ちっちゃい方の水槽には人間サイズの動物やでっかいサメ…


ちょっと待てまさか。


見覚えがある動物達に背筋が凍る。サメに至っては食べられかけたやつだし。

「島」にいる動物はみんなここの実験で生み出されたものだった…?


衝撃の事実に身体を震わせながら、一番奥の大きい水槽の方へ。モニターには


[実験体-α 不安定なので触れるべからず]


と書かれている。中に入っているのは…言葉で言い表わすのが難しいような化け物だった。

魚の頭3つに翼に大剣みたいな角と色々てんこ盛りな化け物。


それに気を取られていて、後ろから近づく何かに気づくことが出来なかった。


「やぁ、カルミアクン、ようこそ我が研究所へ」


突然後ろから話しかけられてビクッ、と効果音が出そうなくらいびっくりしてしまう。

ゆっくり振り向くと、目のところだけ開いてる紙袋を被った黒いローブを着た男が立っていた。

紙袋とローブで隠れていて、顔と尻尾が見えない。この人はなんの獣人なのだろうか。


「あぁすまないすまない、驚かせてしまったかな?ヒャヒャヒャ」

右手につけたチェーンソーをブォンブォン鳴らしながら、気味悪く笑う。

というかなんでぼくを知っているんだ?こんな人見たことないぞ。


「あなたは...?なんでぼくの名前を...?」

「申し遅れたね、私はヤ・ベー。君はもう有名人だからね、名前くらい覚えるとも。」


ヤ・ベー。他の人の名前とは感じが違うような気がする。というかそもそもヤベーなんて名前に使うの?そうだと言われたら納得するしかないけど、それでも違和感はある。


「もしかして偽名...?」


呟いたのが聞こえちゃったみたいで、ヤ・ベーはほぉ、と驚き半分感心半分って感じの

声を漏らした。


「まさかこんな子供がそれに気づくとはね。」


まずい、まさかこれ「それに気づいたからにはここで死んでもらおう」的なやつじゃないのか。

念の為花の盾を出しておく。


だけどその心配は杞憂だったみたいで、焦ったように手と首を横に振りながら否定する。


「あぁ大丈夫、それに気づいたからにはここで死んでもらおうなんて言わないから安心してくれたまえよ。ただ、本当の名前は教えられないがね。」

「なんで?」

「当たり前じゃないかね、名前を隠している意味がなくなってしまうじゃないかね。」


なんかヤ・ベーが紙袋の穴からぼく、ではなくぼくの魔法をじっと見ている。


「その花は君の魔法かい?」

「うん。ぼくの魔法の花の盾だよ。どうしたの?」

「ふむ、盾か。ならば意志は...」

何やらぶつぶつ言っている。意志ってどういうことだろう。

しばらく考え込んだあと、はっとした感じでぼくを見る。


「すまないね、考え込んでしまったよ。色々知りたいこともあるだろう?答えてあげようじゃないか。」


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