表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/25

花弁、舞い散る先に

ガウラくんの魔法も合わさってジェット機くらいの速度まで加速した花びらは、ズバァン!と音を鳴らして人形を真っ二つにしてしまった。


オルレアさんたちは、攻撃を当てろ、と言ったけどこんなレベルの攻撃ができるとは思っていなかったみたいで、ぽかんと開いた口が塞がっていない。


とはいえ、だ。攻撃を当てたことに違いはない。つまり修行は達成、終わりだ。


ガウラくんと目が合う。自然とガウラくんの方へ足が動く。ガウラくんもぼくの方へ向かってくる。ぼくもガウラくんも同じ考えみたいだ。ならもうやることは一つ。

駆け寄って、ジャンプ。


「「いぇーーい!!!」」


ぽふん、とハイタッチ。肉球がぷにぷにしてる。

喜んでいると、後ろからぽふぽふ、と可愛らしい音と、二人の声が聞こえる。


「あそこまでやるとは思ってなかったけど...達成おめでとう。まさか僕達を狙ってくるとはね...」

「完全にやられちゃったよ!二人とも息ぴったりだったね!」


振り向くと、ちょっと引きつった顔の二人が拍手してくれていた。


「今回の修行でわかっただろうけど、魔法は自分の想像力によってできることの幅が広がる。炎の壁を作ったり、花の盾を分解したりね。やれそうだと思ったことはなんだってできる。だから、君たちのその想像力を大事にしてほしい。」

「君たちならきっともっと強く、上手に魔法を使えるようになるよ!」

「だから、また修行をつけてほしかったら言ってくれ。」

「ビシバシ鍛えちゃうよ!」



修行の後、ガウラくんたちと釣りをしたり鬼ごっこ(魔法は禁止で。それでもガウラくんは速すぎたけど。)したりして遊んだあと、お風呂に入ってたら突然ガウラくんが突撃してきたこと以外には特にハプニングもなく、平和なまま眠りについた。



ちょっと時間が経って、真夜中。


いつもならこんなことあんまりないのに、なぜだかパチっと目が覚めてしまった。

眠気がまったく無い。もう一度寝直すのは難しそうだ。他のベッドを見ても、みんな寝静まっている。この時間なら多分ガウラくんも寝ているかな。しばらく暇になりそうだ。


そうだ、散歩に行ってみよう。まだ行ってないところがたくさんあるはず。


玄関のドアを開けて外に出ると、月の光が木々の間を縫って差し込んでいる。

光を浴びた花たちが青白く輝いている。

よく見たら花は自分で光ってる。なにあれ。


これも「島」の不思議パワーかな、なんて考えながら歩いていると、プールが見えた。それもビニールプールじゃなくて、ちゃんとしてるやつ。周りにはパラソルや寝椅子、シャワーがある。


だけど、それ以上に目を引くものがある。プールの手前の地面。色の違う場所がある。それだけじゃない。光っている。地面が自分で光ってる感じじゃなくて、下から光を当てられて、それが漏れてる感じだ。


「下になにかある...?」


気になっちゃったらもう止められない。そっと光る地面を踏んでみると、足が地面を貫通した。


「!?」


びっくりして足を引き戻す。だけど、下になにかあるのは確定だ。

もう一度光る地面に足をのばす。貫通した地面の先で、足がなにかを踏んでいる感覚。意を決してもう片方の足も地面の中へ入れ、進む。

進むほど身体がどんどん地面に沈んでいく。今踏んでいるのは地下への階段みたいだ。


ついに頭まで完全に地面に埋まり、地下の中が見えてきた。


視界に広がったのは、白い床や壁でできた廊下みたいなもの。その先には大きなドアがある。なんだか埃っぽいにおいがする。


なんだか仰々しいドアだけど、あの中に誰か住んでいるのだろうか。

近づいてみると、なにか書かれている看板があるのに気付いた。


「Dr.ヤ・ベーのミラクル☆研究所...?」


ツキヨソウ

月が出ている夜に、月光のマナを吸収して白く光る。

満月に近づくにつれ光が強くなり、満月の日に最も明るくなる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ