資料:魔法について
◆魔法と意志の関係
この「島」においての魔法は、行使する者の中にある1番強い「意志」を実現するものだ。
つまり、例えば敵を殲滅したければ攻撃的な魔法が、
自分や仲間を守りたければ盾を扱う能力が発現するという訳だ。
しかし、魔法は普通に生活していて発現するものではない。魔法は常に一定した「意志」を持ちつつ、何かをきっかけにその「意志」を爆発させたときに発現する。言い換えれば「意志」の爆発が無ければ魔法は発現しない。
そして魔法は原則一人につきひとつ。発現させた時点で1番強かった「意志」はずっと貫いていかなければいけない、ということだ。でなければその魔法には意味が無くなってしまうからね。
ただし、1人で複数種類の魔法を扱う方法も存在する。
素で複数の魔法を扱う例外がいる可能性はあるが、そうではなく理論上誰でもできることだ。
それは、杖や本を媒体として魔法を発動することだ。
原理を説明すると、杖や本を媒体にすることで、それらに込められた魔法を引っ張り出して使うことが出来るのだ。
さらに言うと、媒体を用いることで魔法を扱うのに必要なマナ(詳しくは後述する)の流れを増幅、つまり魔法の出力を向上させることができる。
なので、魔法を使う際、それ相応の力と技量があるなら積極的に媒体を用いるべきだろう。
ここまでの文章を読んで気付いた者もいるだろう。
そうだ。魔法は他の物に込めることができる。
別に媒体が杖や本である必要はない。魔法が宿っていれば、それは媒体足り得る。
魔法を込めるには、強く念じること、その物への強い愛着や思い出があること、魔法を発現させたその「意志」ごと込めることの3つが必要だ。
この条件を達成した瞬間、魔法を込められた物は「魔導具」となる。
そして魔法を込めた者はその魔法を失う。つまり「意志」を自らの力で完遂することが出来なくなる。魔法無しで達成できるなら別だが。
なのでそう簡単に魔導具化させるものではない。
そして魔導具は媒体以外としても扱えるものが存在する。家にある冷蔵庫が良い例だ。それと同時にあれには魔法が2種類も込められている相当特異なものでもあるが。
そして魔導具には位がある。
何段階と分けられている訳ではないが、明らかに位の高い物と低い物とでは持つ力に天地ほどの差がある。
仮説だが、魔導具としての位の高さは、込められた魔法の能力や質ではなく、込められた「意志」の強さによって上下するのではないかと考えている。
根拠としては、手に取ると魔法の元の持ち主の「意志」をはっきりと感じ取れる魔導具がたまにだが存在する。そういった魔導具はほとんど強い力を秘めている、位の高い魔導具であるからだ。
検証してみたいところではあるが、魔法を失うのはきついので中々難しいところだ。
◆マナについて
魔法を行使するにはマナを体内に巡らせ、消費する必要がある。
魔導具の干渉がなければマナは基本的に呼吸によって巡る。つまり息を止めれば体内に残っているマナを使い切った途端魔法の行使ができなくなる。
マナには、魔法の使い手のイメージや意志に従おうとする性質がある。これは後述の魔法の性能に関わる。
マナは目には見えないが、木、水、空気、その他諸々の物質や、炎や日光、月光などにも宿っている。特に光が持つマナは他の物と比べて多い。
そのためそこからマナを抽出し、媒体の魔導具とは別枠で魔法の強化に利用する装置を作る案が出たが、未だ実用段階には至っていない。いずれ完成させたい。
◆魔法の性能について
魔法の性能を引き出すために必要なのは、岩を砕き地を割るほどの膂力でもなく、全てを知り尽くし森羅万象を解き明かす知力でもない。
ならば何が必要か。答えは簡単。魔法を上手く扱う技量と、何度も言っている「意志」力。それに加えて、自分の限界を超え、やりたいことやなりたい姿を生み出すための「想像力」だ。
魔法の性能は出力と可能性に分けられる。
出力はその通り魔法の威力のことで、主に意志力によって増減する。強い意志を持つだけその分強い魔法を撃つことができる。
可能性とは、その魔法でできることの幅を示す。言い換えるならば拡張性、だろうか。
例えば炎の魔法。
想像力が乏しければただ炎の玉を出すだけの魔法になる。しかし想像力が豊かであれば、火の玉を矢のように変え速く放つこともできるし、炎の剣を作り出して武器として扱うこともできる。
さらにもっと想像力が豊かであれば、炎の壁を作り出し攻撃から身を守ることができる。
このように、想像力があればそれにマナが応え、実現するだけの出力を確保できる意志力があれば実現できる。要するに思いつくことはなんだってできる。
以上のことから、魔法を最も良く使えるのは、思想の凝り固まった大人ではなく、純粋で、他者からのインスピレーションを受けやすく、無限の可能性を秘めている子供なのではないか、と僕は考える。
だからもし魔法を扱える子供が現れて、その子達が望むのであれば、僕はその子たちが魔法の扱いに慣れ、技量を高めることを全力でサポートしようと思う。
オルレア
つまりガウラくんやカルミアくんはめっちゃ強くなれる可能性を秘めてる。




