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花弁は散り、風によりて舞う 三

ガウラくんの返事と同時に、人形に向かって走り出す。

ガウラくんは速攻で終わらせるつもりなのだろう。魔法を発動してすごいスピードで走っていく。ぼくも全力で足を動かすけど、追いつけない。前から炎の玉。ガウラくんは軽い身のこなしでひょいひょい躱していく。ぼくは盾を飛ばして防ぐ。


「へへ、簡単簡単!」

ガウラくんが人形に向けて飛び蹴りを放つ。

だがそう簡単に当てさせてくれるわけじゃないみたいで、人形の後ろから無数の炎の玉と氷の槍が飛んでくる。さすがのガウラくんでもそれを躱しながら攻撃するのは厳しいみたいで大きく後ろに下がって回避に専念する。


「何が簡単だって?」

「うぐ、やっぱりちょっと難しいかも!」


ぴょんぴょん跳び回って避けるガウラくん。避け損ねた攻撃はぼくがカバーする。盾ならガウラくんの動きについていける。だけど、これ以上相手の手数が増えるときっと対処が追いつかなくなる。


何か良い案は無いかと考えていると、ふと視界に、風にあおられて散り、水面や地面にに落ちた桜の花びらたちが映る。



____花びら



_____散って、舞う。




___________閃いた!


「ガウラくん!攻撃に専念して大丈夫!きみはぼくが守るから!」


するとガウラくんはにっと笑い


「わかった!任せたよ!」


と言ってくれた。この信頼を裏切る訳にはいかない!


咄嗟の閃きだけど、きっと上手く行くはず!

まずは盾を最大まで大きくして…


「散れ!花びら!」


その命令に花の盾は応え、ピカッと一瞬光り、10枚の花びらに分かれる。よし、まずは上手くいった。あとはこれを上手く動かすだけだ!


……


…………


………………




「うへー」

「うあー」

ぼくとガウラくん、二人揃って地面にぱたり、と倒れる。

ばたんきゅーって感じだ。


途中までは上手くいった。ただ、花びらを一枚一枚動かすのが想像以上に難しかったのと、ガウラくんを守るのに集中しすぎて自分の守りが疎かになっちゃって、そこを突かれて一気に崩れてしまった。


「良い作戦だと思ったんだけどなぁ…」

そう言うと、オルレアさんとヤツリさんが、僕たちを覗きこむようにして慰めてくる。


「いや、実際良い作戦だったと思うよ。まさか盾がバラバラになっちゃうなんてね。」

「もっと練習すれば完璧にできるかもね!」


これを達成出来るまで毎日かぁ、と思う。けど。

ガウラくんと目が合う。不思議そうな顔をしたけど、すぐににっこりと笑いかけてくれる。ぼくもそれに笑みを返す。楽しい。友達と、ガウラくんと一緒なら辛い修行もすっごく楽しく思える。


その夜、夜ご飯を済ませた後、キャンプ場へ向かう。明日に向けてガウラくんと作戦会議だ。


翌朝、また昨日と同じ場所で合流する。


今日こそ達成する!

「作戦通りにいくよ!ガウラくん!」

「うん!」


ガウラくんは昨日みたいに全力ダッシュ。

ぼくは花の盾を展開し、分解する。

10枚に分かれた花びらのうち2つに足を乗せて、空を滑るように加速する。これなら僕でもガウラくんに追いつける!


昨日立てた作戦。その名も……

「ガンガンいこうぜ」!


今更ですが、カルミアくんの花の盾はアネモネの花をイメージして書いてます。

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