表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
やり直した人生で僕は魔法少女になる?!  作者: 仙人掌


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/10

おばあちゃんといっしょ

「私の子孫みたいね!」


 エンシェントサキュバスが放った言葉により周囲が凍り付いた




「わぁ、私の子孫ってこんな所でまだいたんだぁ」

 エンシェントサキュバスが周囲の凍り付いて困惑している雰囲気を無視して親が子供を抱きしめるように自分を大事そうに抱きしめてくる。


 抵抗して剝がそうとするが力が強すぎてびくともしない、いや本当に力が強い……。


「あ、あの……」

「ん、なあに?」


 離してほしいので声をかけると母親のように微笑みかけてきた、こんな顔をされては離れて欲しいなんてとても言えそうにない。


「どうして僕が子孫だってわかったんですか……?」

「うんとねぇ、今のあなたって魔法少女になってるでしょ」

「そうですね」


 説明する声色はとても優しく朗らかで、とても先ほどの妖艶な雰囲気を纏ったエンシェントサキュバスと呼ばれていたとは思えないほどに別人になっている。


「あなたって所謂先祖返りなの、それで魔法少女になった事で活性化したのねぇ」

「それって僕がサキュバスみたいになるって事ですか?」

「ん?、私は別にサキュバスじゃないけど? そりゃサキュバスみたいな事はできるし、お手軽だから真似事はするけどね」

「あ、そっすか」


 適当な理由だったので少しだけ空気が冷めてしまった、そのおかげか周囲の動けなかった魔法少女達が再びエンシェントサキュバス?を討伐するために動き出した。


「せっかく子孫もとい孫と会えたのだから邪魔してないでくれる?」


 自分を引き寄せて頭に顎をのせて向かってくる魔法少女達に向けて敵意を放つ、それだけで向かってきた魔法少女達は足を止めてしまう。


「あのね、おばあちゃん?」

「うん! 何かな?」

 エンシェントサキュバスと呼ぶのもなんか違う気がしたのでおばあちゃんと呼んでみると、凄く嬉しそうに答えてくれた。


「えっとこの周りの人達は、あの、職場の同僚なのでそういった扱いは辞めてくれると、いいなって……」

「あら、そうなの?! それはごめんなさいねぇ」


 周囲にのみ垂れ流していた殺意が引っ込み明らかに渋々といった感じで謝罪する。



「……と、とにかく一旦魔法局に同行願えますか?」

「え~」

「ボクの職場ですし行きませんか」

「そうねっ行きましょうか」

 行くことを渋っていたが自分が行くように言うと一転して同行する意思を見せた。


「おばあちゃんが守ってあげるからね!」



 何やら変なスイッチが入ったまま厳重な警備のまま魔法局に行くことになった。



「君は何か引き寄せる物でもあるのかね?」

「いやぁー、かもしれないです……」

「ね、ねぇあの人な何なの?! どうあがいても勝てる見込みがないんだけどぉ!」


 アーノイドさんと再会するなり呆れられた、一方おばあちゃんはアーノイドさんを見るなり自分をかばいつつも怯えていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ