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蜻蛉の夏１
不可思議とは何かと問われれば、人間であると答えるより他にない
私は夢を見た
しかしこれは誰にも言わず死ぬまで自分の心にしまっておくこととなるだろう
夢といえど現実なのだから
しかし現実ではなく夢なのだ
つまり私自身が現実であってほしいと思っているだけなのだ
だがこればっかりはどう考えても夢なのだ
夢の中で起きていることがまるで生々しく現実のように自分の中で思い出されるのだ
ここであったことを私は一生忘れることはないだろう
死ぬまでこのことは自分の中に留めておくつもりなのだ
これは私が経験した夢の中の話である
